「ドカベン」“白鳥の湖”打法はルールで認められているの?
全国高校野球選手権大会が甲子園で始まった。100周年の今年は早実の1年生、清宮幸太郎選手が注目されているが、地方大会でも、ある選手のプレーがネットをにぎわせた。
7月23日に行われた高校野球埼玉県大会5回戦で、滑川総合の馬場優治選手(3年)が打席でバットをぐるぐる振り回し、マンガ「ドカベン」に登場する「秘打白鳥の湖」のようなポーズ。これがユーチューブに掲載され話題になった。こうした「打法」は、野球のルールで認められるのだろうか。
「馬場選手は、その場で主審から“危険だからやめなさい”と言われてもやめなかったため、試合後に埼玉県高野連が連絡を入れて注意したと聞いています。あそこまでバットを大きく振り回すのは、明らかに危ない。ただ、どういう動きをしてはいけないというルールがあるわけではありません。アマチュア野球としての常識やマナーの問題です」
こう言うのは、ある高野連関係者だ。
「“秘打白鳥の湖”のようなポーズも、ルール上は問題ないでしょう。プロ野球のような興行であれば、面白いからいいという考えもあるかも知れない。しかしアマチュア野球は、打者も投手も互いを待たせずに呼吸を合わせて勝負するもの。奇異な行動で投手を待たせるのは、マナー違反です。もしあれが許されるなら、打者が打席でヘッドスライディングしたり踊ったりしても構わないということになってしまう」