北京五輪は全て人工雪 日本勢メダル候補の足を引っ張るのは「アイスバーン」だ

公開日: 更新日:

 北京冬季五輪開幕まで約1週間に迫った。日本選手団は29日に結団式を行い、本隊は30日に北京入りする。

 降雪量が極めて少ない北京市を中心に行われる今大会は冬季五輪史上初めて屋外競技場全てで人工雪を使用しての開催となる。

 来月4日の開会式に先駆けて行われる競技を前に、各会場では人工降雪機によるコース整備が急ピッチで進む。

 大会期間中は、気温上昇による融雪を防ぐため、化学物質を散布するなどコースを固めてアイスバーンに近い状態を維持することから、スキーなど屋外競技の選手は氷上のようなコースでの滑走となりかねない。

 全ての選手が同じ条件とはいえ、極端なアイスバーン状態は日本人選手に不利となる可能性もある。日本のトップアスリートの多くは記録も出るとされる新雪に近いコースでの滑りに慣れており、北京のような不慣れなアイスバーンでは転倒したり、他の選手と並走する競技によっては衝突のリスクが生じるからだ。

 カナダのウォータールー大学を中心とする国際研究チームの調査結果によれば、屋外競技場の大半を人工雪で覆った前回2018年の平昌五輪は14年ソチ大会と比べ、故障者が5割以上も増加。雪の状態の悪さが故障増加の一因と結論付けた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」