阪神“下剋上ムード”一気にしぼむ完敗…背信投球の西勇輝は「2019年の悪夢」再び
阪神の下剋上ムードが一気にしぼんだ。
ファーストステージ突破の余勢を駆って、一気呵成に王者を粉砕──との目論みを物の見事にぶち壊したのが、先発の西勇輝である。
初回2死から連続四球でピンチを招くと、5番のオスナにもボールが先行。甘く入った4球目のシュートを左翼席に叩き込まれた。チームの士気を削ぐ3失点。二回、三回にも追加点を許した西は結局、4回5安打3四球5失点で降板した。
「西の今季の対ヤクルト戦防御率は0.86。その相性の良さから、前日の練習後には『自然体ですかね。自分たちは先発はひとつでも多くのアウトを取るということをやっていければいいかな』と余裕たっぷりに語っていたんですがね。レギュラーシーズンでの西はリーグ2位の防御率2.18と安定していたものの、ポストシーズンでの勝負弱さが懸念されていた。2019年のCSファーストステージ初戦に先発しながら、初回にDeNA打線の猛攻にあい、筒香に3ランを浴びていきなり3失点。最後は投手強襲安打が体に直撃して、1死も取れずに降板している。悪夢再び、ということになってしまった」(在阪放送関係者)
権利行使が濃厚とされているオフのFA交渉に向けても、印象最悪の背信投球である。