「ギャンブル枠」藤浪晋太郎ですら年俸10倍の資金力! 日本球界の人材流出が止まらない
日本プロ野球の平均年俸4312万円、メジャーと比べると…
メジャーリーグの22年度の年俸総額は約42億ドル(5460億円)で、平均年俸は約430万ドル(約5億5900万円)。04年と比べてどちらも2倍前後に上昇している。コロナ禍があり、観客動員はまだ回復過程にあるにもかかわらず、このオフも大型契約が相次いだ。
その背景のひとつを、野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏は日刊ゲンダイのコラムで、こう書いている。
「機構は従来のFОXに加え、Apple TVやNBC系列のピーコックとオンライン配信の契約を新たに結んでおり、2022年だけで放映権収入の合計は19億6000万ドルになる。これが30球団に配分されるのだから、各球団は年俸の原資として安定した財源を持っていることになる」
昨年5月に選手会が発表した日本プロ野球の平均年俸は4312万円(外国人選手を除く)。1980年の調査開始以降の過去最高を記録したものの、メジャーのそれと比べると10分の1以下。そもそも、プロ野球の市場規模は頭打ちでメジャーリーグの6分の1以下だといわれている。今後、日米格差は広がる一方。人材流出に歯止めが利かない。