ラグビー日本代表が18日に戦う前回W杯準Vイングランドの「要注意人物」はこの2人
9月10日(日本時間=以下同)にチリ(世界ランク22位。9月11日時点)を42-12で下し、上々のスタートを切った日本代表(同14位)。しかし、プールDで残る相手は18日に対戦するイングランド(同8位)をはじめ、サモア(同12位、29日)、アルゼンチン(同6位、10月8日)と、いずれも格上の強豪国ばかり。中でも日本代表が警戒すべき「要注意」選手は誰なのか。
■ジョージ・フォード(SO・30歳・178センチ・84キロ)
10日のアルゼンチン戦では試合開始3分でレッドカードによる退場者が出て、14人となったイングランド。しかし、フォードがキックのみで全27得点を叩き出し、南米の強豪を下した。
2015、19年W杯の出場経験がありながら、最近はスタメンから外れることが多くなっていたが、スポーツジャーナリストの生島淳氏は「今大会のシンデレラボーイになるかもしれません」と、こう続ける。
「15年に就任したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチの下では、徐々に出番が減少。フォードも終わりか……と思われた矢先、8月の試合でキャプテンのファレルが今大会の日本戦を含む4試合の出場停止。アルゼンチン戦ではさらに1人欠けて大ピンチと思われましたが、ファレルに代わって10番を務めたフォードが司令塔となり、正確なキックで3点ずつ刻んだ。キック9本をすべて決めたのは驚異的です」
しかも、フォードはペナルティーゴール(PG)だけではなく、ドロップゴール(DG)も3本決めている。
「PGとは違い、試合の流れの中で決めるDGの精度には舌を巻きました。日本代表は自陣でのディフェンスでは、フォードの多彩なキックにケアしなければならないでしょう。特に日本はイングランドより高さで劣る分、ハイパントは要警戒です」(前出の生島氏)