レスリング最軽量級の絶対女王 須崎優衣は安定感抜群 女子4人目の五輪連覇へ、敵は自分自身
須崎優衣(レスリング女子50kg級/24歳)
絶対女王が2大会連続で五輪のマットに挑む。
2023年9月の世界選手権(セルビア・ベオグラード)で、2年連続4度目の頂点に立ち、日本協会が定めた3位以内に入ってパリ五輪出場権を勝ち取った。
23年の世界ランキングはフェン・ジキ(24=中国)に次ぐ2位。これは須崎が世界レスリング連合(UWW)の定めるランキング大会への出場が少なかったためだ。セルビアでの世界選手権準決勝では、フェンに8-2と圧勝しており、実質的には須崎が世界ランク1位の位置付けだ。
これまで日本女子レスリングの五輪連覇は吉田沙保里(3連覇)、伊調馨(4連覇)、川井(現金城)梨紗子(2連覇)が達成。パリ五輪で須崎が達成すれば、4人目となる。須崎は「連覇を達成できるように人生をかけて頑張りたい」と、夏を見据えるが、最軽量級の絶対女王はお家芸の伝統を紡げるか。
女子レスリングに詳しいライターの横森綾氏がこう言った。
■パリでの連覇は揺るぎない