打率1位の岡本と同5位の坂本 Wコンバートが示す巨人阿部監督の深謀遠慮
先を見据えた起用
「昨年終盤に坂本を三塁に回したのは原前監督だが、三塁でゴールデングラブ賞2度の岡本を一塁に完全にコンバートすることには迷いがあった。2年前に故障明けの坂本を一塁で起用しようとしたし、昨年は岡本を左翼に回したこともあって、場当たり的な起用が多かった。ただ、阿部監督は坂本を三塁、岡本を一塁で固定すると決めた。坂本はもちろん、岡本にも配慮している。一塁は簡単なポジションではないが、少なくとも三塁より送球の負担が減ったことで打撃に専念できている。現役晩年、阿部監督も一塁を守ったから分かるのではないか。これは先を見据えた起用でもあります」
どういうことか。
「主砲の岡本が今オフにも球団にポスティングが認められ、メジャーに流出する可能性がある。そうなった時、現有メンバーから三塁の後釜を探すのは難しい。岡本を一塁にしておけば、有望株の秋広を空いた一塁に入れられます」(同前)
阿部監督の起用がはまり、巨人はヤクルトに逆転勝ち。勝率を5割に戻した。
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