若手の芽を摘むことになっても巨人が筒香獲得に乗り出す複雑事情…主砲メジャー挑戦の点と線

公開日: 更新日:

 すでに既定路線だとされる米ジャイアンツを退団した筒香嘉智(32)の巨人入り。チームでは若手が台頭しつつあるだけにファンの間では賛否が分かれているし、巨人もそれは百も承知だ。しかし、巨人には筒香が欲しくてたまらない複雑な事情がある。(【前編】からつづく)


  ◇  ◇  ◇
 
 阿部慎之助監督(45)就任1年目と球団創設90周年が重なる今季は、20年以来のリーグ優勝、12年以来の日本一奪回が至上命令。

 それだけではない。主砲・岡本和真(27)が流出するという大きな危機感がある。球界関係者がこう明かす。

「表向きはひょうひょうとしている岡本ですが、オフの契約更改のたびにポスティングによるメジャー挑戦を直訴しています。球団はこれまで山口俊と菅野に認めた例があり、今季の成績次第では、早ければ今オフにもゴーサインが出るともっぱら。昨年2年ぶり3度目の本塁打王になり、もっか6年連続30本塁打を放っている絶対的主砲が流出するかもしれない。球団幹部の危機感は相当です。筒香の獲得は、その延長線上にある話でしょう。さらに、巨人はもう一人、岡本の後釜候補になり得るアマチュアの逸材にも熱視線を送っています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  3. 3

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」

  1. 6

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  2. 7

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 10

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言