連続金の阿部一二三が見据える柔道史上初「五輪4連覇」シナリオ 恋人のグラドルが会場で応援
その上で、「まだ(28年の)ロス五輪は66キロでやるんじゃないですかね。73キロはもっと体をデカくしないと。73キロのジョージアやロシアの選手と練習をやると、同じ体重でも(日本の選手と比べて)体の強さが違う。階級を上げるなら、僕みたいな身長(167センチ)だと2年は絶対必要」と言葉を選びつつも、「頭の片隅には結構あります」と含みを持たせた。
親交があるボクシング4階級王者の井上尚弥に刺激を受ける一二三は、かねて前人未到の五輪4連覇を目標に掲げている。とはいえ、2連覇も成し遂げていない段階で「4連覇」や「パリ五輪後」について言及した。あくまでパリは通過点、という強い気持ちがあったからだろう。
そんな一二三の土台になっているのは、柔道に対する貪欲さだ。
「僕の柔道はまだまだできることがある」
日頃からこう口にする一二三は日体大卒業後、パーク24に所属してから、さらに練習量を増やした。
かつて苦しんだ減量も、試行錯誤を重ねた。