日大アメフト部にやっぱり晴れない証拠隠滅の疑念 10年前から「部内薬物汚染」の可能性も
聞き取り調査を行った元検事の澤田康広副学長によると、調査は「どうしても見せたくないものについては強制的に見るようなことはしない」というから、どこまで「本気」だったのか。屋上で大麻を使用していた疑惑については、「屋上で使用されている事実は把握しておりません」とキッパリ否定した。
■ 外国人留学生がきっかけか
しかし、澤田副学長は今年6月に警察から「学生寮で大麻を使用している噂がある」と伝えられるまで、アメフト部から薬物疑惑について、一切報告を受けていなかった。どこまで事態を把握できていたのか。
長年、アメフト部を取材してきたスポーツライターの津田俊樹氏がこう言う。
「確かに10年以上前から、ハワイやトンガなど当時在籍していた10人ほどの外国人留学生による薬物使用のウワサが絶えなかった。彼らの感覚では、違法薬物という認識がない。そこからアメフト部内に薬物汚染が広がっていった可能性は十分、考えられます。指導者も見て見ぬフリをしていたそうですから。それが引き継がれていたのではないか。今回も真相を隠そうと、必死なようにしか見えません」
トカゲの尻尾切りで事態を収拾しようとしていたら、教育機関として大問題だ。