井岡一翔が大麻成分検出めぐりJBCに憤り…2021年正月“冷蔵庫おしっこ保管騒動”の因縁再び
「もっとさかのぼれば、もっと大きな問題があったわけじゃないですか」
24日のWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチを制し、世界王者に返り咲いた井岡一翔(34)がJBC(日本ボクシングコミッション)に対し、こう憤るのも無理はない。
ことの発端は試合を目前に控えた21日、JBCが前戦(2022年大晦日の試合)の井岡の尿検体から、大麻成分の代謝物が検出されたことを発表。井岡陣営の志成ジムは「禁止薬物を摂取も使用もしておりません。潔白を証明していく」と完全否定し、試合翌日に開いた会見で飛び出した言葉が冒頭のものだ。
そもそも、検出された物質量は世界ドーピング防止機構の基準を下回る数値のため、今回の興行出場に問題はなかっただけに、JBCに対し批判の声が殺到している。
井岡とJBCには、2021年からの“因縁”がある。同年春、井岡の尿検体(20年大晦日の試合)から極微量の大麻成分が検出された。これをJBCが公表する前に情報漏れし、一部週刊誌が報道。井岡からすればJBCから連絡もなく、その報道で検査結果を知った形だ。全面否定したが効果は薄く、バッシングの声は家族にまで及んだ。