睡眠を制する者が健康を制す
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熟睡のためのエアコン使用法「3つの誤り」を正す この夏も災害級の暑さに
日本列島は、最高気温が35度以上になる猛暑日が続いている。7日は、全国914観測地点のうち今年最多の244地点で、30度以上の真夏日は612地点に上った。中でも静岡は体温を超える40度を記録した。昨年に続く災害級の暑さで困るのが、寝...
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睡眠中は脳の代謝「デトックス能力」が低下するとの最新研究
人が眠っている間には「脳がリフレッシュされる」という考え方があります。脳には有害な物質を掃除する役割を持っている細胞があって、脳脊髄液を介して、それを脳から排泄するような仕組みがあるのです。これを「グリンパティックシステム」と呼んで...
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睡眠ホルモン「メラトニン」で感染症の悪化が予防できる?
風邪をひくと睡眠時間が長くなり、眠った分だけ体が回復した気分になるものです。その一方で熱があって体調が悪い時に、睡眠時間が短いと、より病状が悪化した気分になります。これは気のせいでしょうか? じつはそうではありません。睡眠を...
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朝起きられず遅刻を繰り返す…長期休み明けは「睡眠相後退症候群」に注意
長期休み明け、朝起きるのがつらい経験はないだろうか。連日、遅寝、遅起きを続けると朝起きるのが困難になる「睡眠相後退症候群」を発症する可能性が高い。「青山・表参道睡眠ストレスクリニック」院長の中村真樹氏に聞いた。 夜になると自...
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肥満症の特効薬は睡眠時無呼吸症候群も治す…発売元の製薬会社が発表
肥満症の特効薬「ゼップバウンド」が、睡眠時無呼吸症候群の症状も軽減すると、発売元のイーライリリー社が発表し、大きなニュースになっています。 睡眠時無呼吸症候群は、中等度では少なくとも1時間に15回呼吸が停止します。そのため十...
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「夜型」の人は無理に「朝型」にシフトしないほうがいい 病気や死亡リスクが上昇する
2月が終わり、朝の訪れが早くなってきた。1月、2月と6時台だった東京の日の出時刻は、3月10日過ぎから朝5時台に突入し、最も早くなる6月初めに向けてこれから毎日1~2分ペースで早くなっていく。人間も日の出に合わせてだんだん早起きにな...
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75歳以上は要注意!冬の脳梗塞を防ぐための「起床の作法」
脳梗塞は季節を問わず1年中、気をつけるべき病気だが、75歳超の人はとくに冬場は注意したい。「相武台脳神経外科」(神奈川県相模原市)の加藤貴弘院長に話を聞いた。 国立循環器研究センターの研究チームが2015年までの5年間に同セ...
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最適な睡眠時間を維持するだけじゃダメ…高齢者の睡眠と死亡リスクの関係
寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまう、日中に眠気が出てしまうなどの睡眠障害は、生活の質を大きく悪化させます。高齢者では、じつに50%もの人が何らかの睡眠障害を経験しているといわれています。 睡眠時間と健康状態の関連性について...
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「寝だめ」の医学的有効性は? 普段の睡眠6時間以下に効果あり 米国で3400人を対象に調査
睡眠時間を十分に取ることは、健康長寿のための重要な生活習慣と考えられています。アメリカの専門学会の提言では、毎日7時間以上の睡眠を取ることが、心身の健康のためには必要だと記載されています。しかし、実際にはもっと短い睡眠しか取れていな...
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夜、眠るときに必ず夢を見るのは「脳が完全に休めていない」ことの表れ
50代半ばという年齢ではめったにない異常な興奮状態の脳波の持ち主。今回も引き続きその女性記者さんの話をしたいと思います。 若い世代ならいざしらず、50代ともなると脳波が激しい興奮状態を示すことはそうはありません。 で...
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若い頃のように熟睡できない…悩む高齢者は自身の「眠りの状態」をしっかり把握する
若い頃みたいにぐっすり眠れなくなった──。こんな不満を抱え、睡眠に悩む高齢者が増えている。睡眠は加齢とともに変化していく。高齢者が熟睡するためのポイントを東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に詳しく聞いた。 一般的に、高...
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熟睡と快適な目覚めを得るために大事なのは「睡眠バランス」だ 眠りの質を上げる6カ条
猛暑が去り、眠りやすい季節がやって来た。しかしもし、次のどれか1つ以上に該当する場合、自分の睡眠を見直した方がいい。 ★日中、眠気を感じて仕事に集中できない ★居眠りやうたた寝をよくする ★朝すっきり目覚められない ★長...
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どれだけ寝てもひどく眠くなる人は…「特発性過眠症」かもしれない
寝ても寝ても目が冴えず、日中にボーッとした状態が続く「特発性過眠症」という病気がある。過剰な眠気から、社会生活が難しくなる人も少なくない。東京都医学総合研究所睡眠プロジェクトの宮川卓氏と本多真氏に聞いた。 過眠症は、睡眠を妨...
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睡眠の質を高める鍼灸…古来より「失眠」は不眠の特効穴
睡眠不足の日々を送っていると、疲労回復が十分にできませんから、日中疲れやすくなります。やる気が出ず、感情のコントロールがうまくいかずイライラしやすくなり、負のスパイラルを生み出しがちです。さらに、睡眠不足の蓄積が、糖尿病などの生活習...
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「睡眠時無呼吸症候群は太っている男性の病気」は大間違い チェックするポイントは?
医療機器メーカーの「レスメド」が行った睡眠に関する調査によると、日本では睡眠の問題を抱えていると回答した人が58%と半数以上を占めたが、医療機関に相談する人は10%しかいなかった。 「日中、眠くて仕方がない」……。睡眠に何らか...
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朝ごはんは糖質が多いほど目覚めがいい 海外学術誌で研究報告
朝が苦手な方は多いと思います。目覚めが悪くなる原因として、睡眠の質や睡眠時間の長さ、運動習慣や食習慣が影響していると考えられます。しかし、これらの原因が目覚めの悪さにどれほど関連しているかを検討した研究は限られていました。そんな中、...
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「睡眠」の謎が解ければ人類と医療の未来が変わる 世界的な研究者に聞く
日本人は睡眠不足で知られる。平均睡眠時間は7時間22分間。OECD加盟国では最低レベルで、平均値よりも1時間も短い。睡眠不足は認知症はじめ、万病のもととされるだけに大問題だが、希望もある。日本には筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(...
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睡眠時間が乳がんの危険度に関係 メラトニン分泌の減少が原因か
睡眠が、日本人の死因第1位であるがんに影響を与えることを示唆する研究が発表されている。国際医療福祉大学熱海病院臨床検査部の〆谷直人部長に聞いた。 ◇ ◇ ◇ 「2008年にBritish Journal of Ca...
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睡眠をなるべく妨げないお酒の飲み方とは? 睡眠外来の作業療法士に聞いた
なかなか眠れないから、寝る前にお酒を飲んでいる──。そんな人は少なくないだろう。アルコールが睡眠の質を低下させることは知られている。できるなら、飲まないほうが熟睡できる。しかし、それでもやっぱりお酒を飲みたい、あるいは飲まなければな...
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「睡眠時無呼吸症候群」重症と診断されCPAP治療を5年継続…50代記者の現在
「夢の中で呼吸の仕方がわからなくなって、苦しくて『プハーッ!』と目が覚めることが近ごろよくあるんだけど……」「うるさいくらい大きないびきをかいていたのに、急にやんだと思ったら息をしていなかった……そう家族から指摘された」──。最近、周...
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睡眠不足はアルツハイマー病の原因物質を脳に蓄積させる
質の悪い睡眠は、認知症のリスクを上げることが研究で明らかになっています。 経済協力開発機構(OECD)の2021年版調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と、加盟国30カ国のうち最下位。厚労省が今年1月に公表したデ...
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睡眠時間が足りていない人は「高血圧」になりやすい 1時間減でリスクは37%増える
高血圧症は生活習慣病の中で患者と予備群が最も多く、日本における患者数は約4300万人と推計されている。日本高血圧学会では「収縮期血圧140㎜Hg以上/拡張期血圧90㎜Hg以上」を高血圧症と定めていて、脳卒中や心筋梗塞といった脳・心臓...
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秋の夜長にぐっすり眠るには…照明を消して「光」を管理する
秋も深まって寝苦しさから解放され、ぐっすり眠りたいと思っているのになかなか寝付けないうえ、朝もすっきり起きられない……。そんな悩みを抱えている人は「光」を意識したほうがいい。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に詳しく聞いた。 ...
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「快眠食」でコロナ禍の睡眠不調を改善する 感染予防にも重要
長引くコロナ禍で「睡眠不調」が深刻な問題になっている。外出自粛やリモートワークが続いた影響で生活リズムが大きく変化し、睡眠時間が短くなったり、睡眠の質が低下している人が増えているのだ。質が高く深い睡眠は「食事」と密接な関係がある。快...
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真冬の睡眠 寝室温度「18度以上」をキープしないと健康トラブルにつながる
相次ぐ寒波の到来により全国的に厳しい寒さが続いている。1月5日の「寒の入り」から2月4日の「立春」までは一年で最も寒い時季といわれ、ぐっすり眠れないという人も多いだろう。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に真冬の睡眠で気を付け...
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コロナ禍で夜型人間が増加 無理な「早寝早起き」は寿命を縮める危険あり
コロナ禍での外出自粛やテレワークが長く続いた影響で、生活リズムが変化したという人は多いだろう。感染拡大がいったん落ち着いたことから、再びそれまでの生活パターンに戻そうとしているが、適応に苦労しているとの声も聞こえてくる。しかし、無理...
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“コロナ不眠”の改善にも期待と注目の「CBD」とは? WHOも認めた大麻草成分を専門医が解説
コロナ感染への不安や生活習慣の変化によるストレスで不眠を訴える人が増えている。治療にはストレスマネジメントや生活習慣の調整とともに睡眠薬の投与が行われるが、最近、不眠改善への期待から「CBD」が注目を集めている。 ◇ ◇ ...
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正しい「昼寝」を極めれば睡眠負債はしっかり返済できる
世界でいちばん睡眠時間が短い日本では、少しずつ睡眠不足が蓄積する「睡眠負債」を抱えている人が少なくない。そんな眠りの借金を返済するには、「昼寝」がベストだという。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に詳しく聞いた。 徐々...
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睡眠は夏は冬より短い 必要な時間は季節によって変動する
もっと眠れるのにもったいない……夏になると朝早く目覚めてしまって、こんな不満を抱く中高年が少なくありません。そんな人の多くは「睡眠は8時間が理想的」「6時間は眠らないとダメだ」といった思い込みに縛られています。 そもそも、必...
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睡眠の満足度を上げるために注意するべき「3つの行動」
睡眠の「質」や「時間」に問題がなくても、本人の「満足度」が低いと睡眠の悩みは続きます。とくに若い頃よりも必要な睡眠時間が短くなっている中高年の場合は不満が募りやすく、満足度を高めるために具体的な対策が重要になります。 睡眠外...