語り部の経営者たち
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JBS 牧田幸弘社長(4)クラウド時代に必要なのは好奇心と失敗力
「創業30年超ではありますが、全体的に若い人材が多く、これからもっと成長して、お客さまの役に立つサービスを提供していきたいという熱意あふれるフレッシュな会社です。22年の上場はゴールではなく、スタート…
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JBS 牧田幸弘社長(3)虎ノ門ヒルズに移転を機に「人が来たくなるオフィス」に
牧田幸弘(67)にとって2010年代の大きな出来事といえば虎ノ門ヒルズへの本社移転だ。創業以来、港区芝の小さな雑居ビルから始まり、順調に業績を伸ばしながら何度かオフィスを移り変わってきた。 …
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JBS 牧田幸弘社長(2) マイクロソフト製品の導入に関する2大プロジェクトが飛躍のきっかけに
2000年、JBSは本社を東京・芝公園のファーストビルに移転した。 品川区勝島から都心の一等地へ移るこの引っ越しは、床面積が約300坪から約400坪へと約3割アップしただけでなく、家賃が3倍…
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JBS 牧田幸弘社長(1)営業マンからシステム会社を創業
マイクロソフトのクラウドサービスの導入とサポートを手掛けるJBS(日本ビジネスシステムズ)。2022年8月に東証スタンダードに上場を果たした同社は、売上高1128億円(23年9月期)の大型IT企業だ…
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日本酒ベンチャーClear 生駒龍史社長(4)1本3万5000円に1万人が殺到
日本酒情報を提供するウェブメディア「SAKETIMES」を運営するClearは、2018年に日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を創業した。ブランドパーパスは、世界中の人々の「心を満たし、人生…
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日本酒ベンチャーClear 生駒龍史社長(3)日本酒市場は大きく変化「高価格帯のものが売れています」
全国各地の日本酒や日本酒関連のイベント、さらには日本酒の楽しみ方など日本酒に関する情報を提供するウェブメディア「SAKETIMES」が誕生したのは、ちょうど10年前のこと。日本酒の素晴らしさをより多…
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日本酒ベンチャーClear 生駒龍史社長(2)10年前に立ち上げ資金をクラファンで集めた
前回、「日本酒が世界で飲まれ始めた」と書いた。しかしそれとは裏腹に、国内の日本酒市場は縮小を続けている。ピーク時の1973年には170万キロリットルを超えていた出荷量が、2022年には40万キロリッ…
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日本酒ベンチャーClear 生駒龍史社長(1)熊本産「香露」を飲んで衝撃を受ける
日本酒が世界で飲まれ始めた。「獺祭」を製造・販売する旭酒造は昨年秋、ニューヨーク近郊に新工場を建設、純米大吟醸「DASSAI BLUE」を製造し、ニューヨーカーたちに販売を始めた。また月桂冠は199…
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YKK 猿丸雅之会長(4)「善の巡環」を次世代に伝えていく
猿丸雅之(72)がYKKの入社を決めた理由のひとつに「善の巡環」という企業精神がある。創業者の吉田忠雄が唱えたもので、「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」という意味を持つ。 猿丸はこの…
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YKK 猿丸雅之会長(3)グローバル企業向けに現地主義から窓口一本化へ
YKKのファスナーは衣料品向けが約7割を占める。日本の市場に出回る衣料品の約98%が海外で生産されるため、同社の主戦場も海外になる。 1994年、猿丸雅之(72)は米国から帰国すると、東南・…
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YKK 猿丸雅之会長(2)フィラデルフィア支店長就任後、YKKファスナーが米国の官需に採用される
1975年、猿丸雅之(72)は上智大学外国語学部英語学科を卒業後、YKKに入社した。 入社3年目、「3年ぐらい勉強してきたら?」と上司に言われてニューヨークに赴任するのだが、結果的には17年…
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YKK 猿丸雅之会長(1)大企業では極めて珍しい定年制度廃止に踏み切った理由
YKKは、ファスナーのトップブランドだ。ファスナーといえば、衣料などのファッション分野で馴染みが深いが、それだけではない。 宇宙服や明石海峡大橋の排水溝に採用されている水も空気も通さないファ…
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ASNOVA 上田桂司社長(8)「社員の平均給与を建設業界トップレベルにしたい」
2013年に創業したアスノバは、10周年を迎えるにあたってブランディングにも力を入れ始めた。さらなる飛躍を遂げるには認知度の向上が必要だからだ。株式上場においてもそれを期待しており、株式分割や優待制…
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ASNOVA 上田桂司社長(7)社員に聖徳太子の「十七条の憲法」の精神を説く理由
昨今は主体性のある人材を求める企業が増えているが、主体性が強いあまり協調性に欠けるケースもしばしば見られる。だから上田桂司氏(48)は、カタルバ(社員合宿)などさまざまな場で社員に聖徳太子が制定した…
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ASNOVA 上田桂司社長(6)足場を買取り廉価で販売するECサイトが個人にも予想外の大反響
ベトナムをリユース市場と捉える一方、国内におけるリユース事業となっているのが2023年に開設したECサイト「ASNOVA市場」だ。廃棄予定だったくさび式足場を買い取り、必要としている人に安価で販売す…
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ASNOVA 上田桂司社長(5)足場は復興を目指す地域の支えにも 能登半島地震で受注増
建設現場などの高所で作業を行うために仮設される足場。さまざまな種類があるが、戸建て住宅から低中層のマンション、オフィスビル、学校、公共施設まで中小規模の建築物に最も多く使われるくさび式足場が、慢性的…
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ASNOVA 上田桂司社長(4)足場レンタル業は金利商売と同じ…2030年に営業利益率48%を目指す
現在、全国31カ所(2024年2月末時点)でくさび式足場のレンタルを展開しているアスノバだが、拠点は今後も積極的に増やしていく予定だ。 「お客さまがより工事現場の近くで借りられるように、3年の…
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ASNOVA 上田桂司社長(3)伸びしろある足場レンタルへの事業集中を決断 3.11で建設機械リースが落ち込む
くさび式足場が不足する一方、当時はマンションのストック戸数の増加に加えバブル崩壊に伴って住宅メーカーがリフォーム業に力を入れていて、需要はますます高まっていた。 「足場の保管や維持にかかるコス…
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ASNOVA 上田桂司社長(2)日本で95%を占める低中層マンションに使われる「くさび式足場」は慢性的に不足
勤めていた商社を辞めて帰郷した上田桂司氏(48)は、家業の上田建機に入社した。 「大型トラックを運転して建設機械を工事現場に届ける日々。以前とはまったく畑違いの仕事で最初は戸惑うことも多かった…
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ASNOVA 上田桂司社長(1)足場レンタル事業で急成長 老朽化マンション“20年後に3.5倍”予測で高需要
近年、マンションの老朽化が社会問題になっている。国土交通省の推計によると、2022年末時点での日本のマンションストック総数は約694.3万戸。このうち、2割弱にあたる125.7万戸は築40年を超えて…