テレビ 見るべきものは!!
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葵わかな奮闘も NHK朝ドラ「わろてんか」の残念ポイント
10月に始まった「わろてんか」も、間もなく前半戦終了だ。ここまで見てきて、反省していることがある。吉本興業の創業者「吉本せい」の生涯を、ドラマの形で見られるのではないかと期待し過ぎていたことだ。 …
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内山理名「マチ工場のオンナ」 女社長を“体育会系”で好演
3年前に出版された諏訪貴子「町工場の娘」は、経営者だった父が急逝し、普通の主婦から突然社長になった著者の回想記だ。 この本が原作の「マチ工場のオンナ」では、物語の舞台を東京の大田区から名古屋…
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“実力主義”のTBS「東大王」でクイズ番組の魅力を再発見
クイズ番組「東大王」の魅力は、その実力主義にある。強い者が勝つというシンプルな構造が人気の秘密だ。話題の芸能や時事ネタを排した難問ばかりだが、簡単すぎても難しすぎても視聴者は考える気をなくしてしまう…
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綾野剛ドラマ「コウノドリ」を下支えする吉田羊の存在感
今期の綾野剛主演「コウノドリ」は第2シーズンだ。しかし主人公の鴻鳥サクラ(綾野)が、患者の気持ちに寄り添いながら出産をサポートしていく、心優しい産科医であることは変わらない。 鴻鳥の信条は「…
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テレ東「ユニバーサル広告社」には普通の人の喜怒哀楽が
沢村一樹主演のテレビ東京系ドラマ「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~」。ドラマの舞台となる、小さな港町にある「さくら通り商店街」は、全国各地にある“シャッター商店街”のひとつ。そこに…
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浅野忠信はハマリ役 ドラマ「刑事ゆがみ」の適当な刑事
ドラマにはさまざまなタイプの刑事が登場する。中には「特殊能力」を持つ刑事も多い。死者と対話できたり、他者の意識にシンクロしてみたり。その点、「刑事ゆがみ」で浅野忠信が演じている、弓神適当に摩訶不思議…
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“チーム半沢”の個性が光る 「陸王」は署名性のあるドラマ
小さな者が大きな者に挑む。弱い者が強い者に挑む。「陸王」(TBS系)は、あきらめずに挑戦する者たちの熱いドラマだ。 物語の舞台は、埼玉県行田市にある老舗の足袋メーカー、こはぜ屋。会社の将来を…
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攻めのクドカンを堪能…ドラマ「監獄のお姫さま」の快感
攻めてるなあ、クドカン。宮藤官九郎脚本「監獄のお姫さま」(TBS系)である。脚本家としてすっかり巨匠となったクドカンだが、その変わらない“やんちゃ”ぶりとマイペースがうれしい。 クドカンドラ…
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大地真央は1話で“クビ”「ドクターX」の贅沢とスピード感
ドラマのシリーズ物は、おなじみのメンバーが、おなじみのストーリーを演じるだけになった途端、視聴者が飽き始める。ベースとなる世界観を変えずに、細部は時代や社会とリンクさせながら変えていくこと。それをし…
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「トットちゃん!」は予想以上に楽しめる“昭和ドラマ”
放送前、「大丈夫か?」と勝手に心配していたが、杞憂だった。帯ドラマ劇場「トットちゃん!」(テレビ朝日系)である。 このドラマは、あの黒柳徹子さん(84)の物語だ。累計800万部の大ベストセラ…
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綾瀬はるか新ドラマは美人妻&アクションで二度おいしい
綾瀬はるか(32)が、「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ系)で民放ドラマに久々の登場だ。何しろ昨年1月の出演作「わたしを離さないで」(TBS系)の原作者はカズオ・イシグロ。今回のノーベル文学賞受賞…
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最後まで等身大 有村架純「ひよっこ」が教えてくれたこと
ついに幕を閉じたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」。開始直後は「主人公も話も地味」といった声もあったが、半年間で名作というべき一本となった。何より明るくて気持ちのいい朝ドラだったことが大きい。 …
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“日本一の無責任男”植木等を懸命に演じる山本耕史に好感
植木等の名を知る世代も限られてきた。しかし戦後芸能史を語る際には欠かすことのできない俳優であり、コメディアンであり、歌手であることは間違いない。 満島ひかり主演「トットてれび」で黒柳徹子とテ…
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実力派3人出演「琥珀」 濃密な情感は浅田ドラマの醍醐味
先週金曜の夜、浅田次郎ドラマスペシャル「琥珀」(テレビ東京系)が放送された。放火殺人事件の容疑者で25年間も逃亡を続けている男。そんな過去を知らないまま、男を好きになった人妻。2人が暮らす北陸の港町…
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「遺留捜査」は上川隆也の飄々とした雰囲気が物語を補完
主人公の糸村刑事(上川隆也=写真)が、遺留品への並外れた“こだわり”によって事件を解決していく「遺留捜査」。東日本大震災の年に始まったこのドラマも、今回で第4シリーズとなる。 大きく変わった…
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24時間パロディも NHK「バリバラ」が伝えた障害者の本音
今年も「24時間テレビ・愛は地球を救う」(日本テレビ系)が放送された。例によって義足の少女が槍ケ岳に登ったり、耳の不自由な子供たちがマリンバの合奏をしたり。さらにブルゾンちえみの「感動のゴール」もあ…
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重いテーマに一抹の“おかしみ” 星野源の空気感に救われる
ヒット作「逃げるは恥だが役に立つ」の後、出演作が注目された星野源(36)。最新主演ドラマが「プラージュ~訳ありばかりのシェアハウス~」(WOWOW)だ。物語の舞台は、オーナーの潤子(石田ゆり子)が営…
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子供向け番組で怪演 香川照之「昆虫すごいぜ!」の衝撃度
この夏随一の“珍種”が出現した。不定期放送(!)のEテレ「香川照之の昆虫すごいぜ!」だ。 子供向け番組だが、想像を超えたインパクトがある。香川がカマキリの着ぐるみ(その監修も香川)を着用して…
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地元広島放送局が取り上げた「被爆死」「圧焼死」の実態
鎮魂の8月。今年もまた何本もの終戦特集が放送されたが、6日のNHKスペシャル「原爆死~ヒロシマ 72年目の真実~」は、地元の広島放送局による力作だった。 広島市が、昭和20年8月6日から現在…
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「下北沢ダイハード」古田新太と小池栄子の会話に“快感”
「下北沢ダイハード」は、今期ドラマにおける“企画大賞”である。テーマは、演劇の街・下北沢を舞台にした「人生最悪の一日」。脚本は小劇場の人気劇作家11人による書き下ろし。「真夏の演劇フェスティバル」みた…