松坂、筒香を育てた小倉清一郎 鬼の秘伝書
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ドラフト1位候補・小園健太(市和歌山)がプロで使える武器
11日のドラフト会議を前に高校生の注目選手を挙げてみた。 上位候補は投手ばかりだ。まずは市和歌山・小園健太。直球の最速は152キロで、カーブ、スライダー、ツーシーム、カットボール、チェンジア…
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カットボールが高校野球では危険な球種になってしまう理由
先月いっぱいで山梨学院での臨時コーチの契約が終了した。 現在は古巣・横浜(神奈川)のグラウンドに顔を出して指導している。その横浜が10日、「神奈川県秋季大会の出場を辞退する」と発表した。理由…
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智弁和歌山が最少4勝で夏優勝 後押ししたのは「投高打低」と「コロナ禍」だった
去る8月29日に決勝が行われた夏の甲子園は、智弁和歌山が智弁学園(奈良)との兄弟対決を制し、幕を閉じた。 1番の宮坂、4番の徳丸を中心とした打線、エースの中西ら安定した投手力で、総合力の勝利…
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新生・横浜高校 共学化2年目での甲子園出場は経営的には上々の結果
まさに起死回生だった。3年ぶりに出場した私の古巣・横浜(神奈川)の村田浩明監督が11日の広島新庄との1回戦で甲子園初陣を飾った。 2点を追う九回裏2死一、三塁から、1年生の緒方漣が大会1号と…
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甲子園に出るとカネがかかる この夏も無観客…だから出場校が心配だ
夏の甲子園は無観客で行われる。今春のセンバツは1試合1万人の上限を設けて有観客で開催されたが、昨年は春も夏も甲子園大会は中止。夏に無観客で1試合だけ交流試合が行われた。老婆心ながら資金面が心配になる…
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横浜が150キロ打撃マシンを購入するきっかけは東海大相模のNo.1投手
今春のセンバツを制した東海大相模の門馬敬治監督が今夏限りで退任するというニュースに驚いた。東海大相模はコロナ感染で神奈川大会出場辞退。最後は思わぬ形になった。退任は体調面の不安が理由だそうだが、治っ…
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松坂大輔への手紙 「平成の怪物」をつくった男が明かす自負とジレンマ
7日朝に大輔から電話をもらい、「引退します。小倉さんには一番、お世話になりました。本当にありがとうございました」と引退報告を受けた。40歳か。日米で23年間プレーし、日本で114勝、大リーグで56勝…
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侍選出・日本ハム近藤は「高1の秋」に遊撃手から捕手に転向させた
東京五輪に出場する侍ジャパンの24人が発表された。教え子では日本ハムの近藤健介が外野手として選ばれた。 甲斐(ソフトバンク)、梅野(阪神)が有事の際に捕手もできることも考慮されたという。昨季…
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神奈川大会は東海大相模V率85% 古巣の横浜は2年後に勝負
全国トップを切って5日に神奈川県で夏の地方大会の組み合わせが決まった。 今春のセンバツを制し、県内41連勝中で2019年春から今春まで6季連続優勝中の東海大相模が大きくリード。春の県大会はエ…
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筒香よ、ドジャースでダメなら引退するつもりでしがみつけ
米大リーグ、レイズでメジャー40人枠を外れた筒香嘉智がドジャースに移籍して奮闘している。 短縮シーズンとなった昨季はレイズで51試合に出場し、打率・197、8本塁打、24打点。今季もレイズで…
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春の大会の戦い方は「本気」と「秘密」のサジ加減が難しい
4日に神奈川県の高野連から「来賓」として招待され、センバツ甲子園を制した東海大相模が4―3で桐光学園を下した県大会決勝を横浜スタジアムで観戦した。 ■センバツV東海大相模は「馬なり」で神奈川6…
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「1週間500球」の球数制限より不公平感のない日程プラン
日本高野連は4月28日、夏の甲子園大会の休養日を新たに1日増やすことを決めた。3回戦と準々決勝の間に休みを設け、準々決勝翌日、準決勝翌日と計3日間となる。 先のセンバツで「1週間500球」の…
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センバツ決勝「明豊の2つのミス」と「東海大相模の我慢」
先のセンバツは東海大相模(神奈川)が明豊(大分)を破り、10年ぶり3度目の優勝を果たした。甲子園通算30勝目となった門馬監督の「我慢」と「投手力」の勝利である。 まず準々決勝、準決勝と連続完…
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センバツ本塁打減は「投高打低」が結論 好投手が多かった
センバツは東海大相模の10年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。同じ神奈川県で戦ってきた門馬監督には敬意を表したい。 今大会は13試合目にして大会初本塁打が飛び出した。金属バットになった1975年…
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大阪桐蔭のますます度を越す選手集めにモノ申す!
19日にセンバツが開幕した。 優勝候補筆頭の大阪桐蔭は、最速150キロ左腕の松浦、同154キロ右腕の関戸、強打の主将・池田らを擁し、3度目の春夏連覇を狙える戦力が整っている。 【写真】…
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センバツ情報戦の熾烈 練習試合の偵察も一筋縄ではいかず
3月19日に開幕するセンバツの組み合わせが先月23日に決まった。 コロナ禍のため、抽選方法が簡素化されたことで、優勝候補の大阪桐蔭と智弁学園(奈良)など、昨秋に対戦した同一地区の再戦が3試合…
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キャッチボールは同程度の肩の強さを持つ2人で行うこと
宮城県の高野連の依頼を受け、昨年12月25日に名取市で指導者講習会を行った。加盟73校の監督、部長ら約90人の前で「勝つ野球」と題し、1時間半ほど。この時の話をしよう。 講演というのは、何度…
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PL学園1年生エース桑田には「小倉ノート」を2度も覆された
先月半ば、あの桑田真澄が投手チーフコーチ補佐として、15年ぶりに巨人復帰が決まったニュースに驚いた。 私がこれまで指導者として50年以上、高校野球、甲子園を見てきた中でも、トップクラスのセン…
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複数スポーツ部を強化「統合型スポーツ私学」隆盛の背景
11日、全国高校サッカーで山梨学院が2009年度以来、11大会ぶり2度目の全国制覇を果たした。 同校野球部の臨時コーチを務めている私も注目していた。サッカー部の長谷川監督はデータを重視するそ…
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菅野智之で思い出すエピソード “振り逃げ3ラン”が決勝点に
ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた菅野智之の巨人残留が決まった。菅野といえば、今でも忘れられない苦い“思い出”がある。 私が横浜高の部長を務めていた頃、巨人・原監督の甥っ子が東…