メジャーリーグ通信
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同じ薬物問題なのに…米野球殿堂入り ボンズやクレメンスがNGでオルティスがOKのワケ
2023年の野球殿堂にはフィリーズなど4球団に在籍したスコット・ローレンが選ばれた。資格取得から6年目での栄誉だ。三塁手としては歴代4位となる8回のゴールドグラブ賞を受賞したローレンは、好守好打の名…
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Wソックス守護神が悪性リンパ腫公表 がんを克服したメジャーリーガーは少なくない
ホワイトソックスのクローザーであるリアム・ヘンドリックス(33)が日本時間9日、血液がんの一種である悪性リンパ腫に罹患していることが分かり、治療のため長期間戦列を離れるという報道があった。 …
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混迷した下院議長選挙に思うこと…大リーグの労使交渉は対立しながら傷を最小限度にとどめる
新たに招集された米国連邦議会下院では、歴史的な出来事が起きた。 議長の選出が1回で終わらず、15回目で共和党下院院内総務のケビン・マッカーシーが当選した一件である。 共和党は昨年11…
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政界に転じたMLB有名選手たちの明暗 野茂の元同僚は公金横領発覚、息子がJr.から登録名変更
■224勝投手から共和党保守派の重鎮に 政界に転じて最も大きな成功を収めたのは通算224勝の大投手ジム・バニングである。バニングは1971年限りで引退後、故郷ケンタッキー州フォートトーマス市の…
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メジャーの今季収益は100億ドル超! 入場者減でも各球団で大型契約続出の内幕
大リーグの第9代コミッショナーであったバド・セリグが、「皆さんは野球の黄金時代にいる」と強調したのは2004年のオールスター戦での出来事だった。 この年、大リーグ30球団の年俸総額は約20億…
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あつい信仰心を持つ大リーガーの宗教事情 東武東上線沿線で宣教活動を経験した変わりダネも
メジャーリーグのスター選手には、あつい信仰心を持つ者が多い。彼らはどういった宗教・宗派に属し、どのような活動をしているのだろうか? ◇ ◇ ◇ ■救世軍 日本ではクリスマス…
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来季から「ユニフォーム袖の広告」解禁 人気球団・Rソックス年間23億円のカラクリ
大リーグの広告は、2000年代に入ると無地のバックネットに映像を重ねることで試合を中継する国や地域に合わせて最適化した内容を流すなど、絶えず進化してきた。 さらに、大リーグにおける広告のあり…
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メジャー主要球団の育成力を採点する エンゼルスは最低評価、アストロズとマリナーズ「A」
メジャーリーグには育成力の高いチームと低いチームがある。主要球団の育成力をA~Eで評価すると以下のようになる。 エンゼルス:E 育成力が低いチームの代表格。最大の問題はドラフト1巡目指…
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4人に3人が支持も…メジャーの球団経営者たちが共和党への深入りをためらうワケ
「赤い波と青い防波堤のどちらが勝つか」と注目された米国の中間選挙は、当初は圧勝も予想された共和党が伸び悩み、上下両院とも劣勢が伝えられた民主党が下院で過半数を下回ったものの、上院では多数党の座を維持し…
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かつて松井秀喜は「じっくり待つ」でメジャー復帰 FA負け組に残された3つの選択肢
MLBのFA市場は「売り手市場」の年は適正価格の5割増し、7割増しの値が付く者がたくさん出るが、「買い手市場」の時は、いつまでも契約先が見つからない選手が続出する。FA市場は例年2月中旬のキャンプ開…
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米国経済の影響をモロに受けるマイナーリーグ…頼みの綱の広告収入も減少か
マイナーリーグ各球団が公表した2022年の来場者数は、120球団合計で3091万6465人を記録し、1試合当たりの平均来場者数は3910人であった。 20年は新型コロナウイルス感染症のために…
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エ軍前指揮官マドン氏の著作で分かった「監督優位」の完全終焉…GMらの口出しを赤裸々告発
このほど米国でエンゼルスのジョー・マドン前監督の著作「ザ・ブック・オブ・ジョー」が刊行され、在任中にGMやGM補佐から余計な口出しをされたと告発している。 そのひとつの例として今年5月9日の…
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ジャッキー・ロビンソンの“遺産”を活用せざるを得ない…大リーグでの黒人選手の実情
ニューヨークのダウンタウンにジャッキー・ロビンソン博物館が開館した。 初めて構想が持ち上がってから14年の歳月を経て今年9月5日に一般公開を開始した同館は、大リーグ史上初のアフリカ系アメリカ…
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野球は二の次で補強資金をポケットに…メジャー球団オーナーたちの“銭ゲバ”ぶり
メジャー球団のオーナーと聞くと「全米の大富豪トップ400」に入る大金持ちで地元の名士というイメージがあるが、程遠い人物も少なくない。 2017年8月にマーリンズのオーナーになったブルース・シ…
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驚異的「円安ドル高」が大リーグを目指す日本人選手に与える“意外な影響”
値上げの10月がやって来た。帝国データバンクの調査では、10月に値上げされる食品や飲料の数は6699品目で、9月の約2.8倍、2022年に入って最多となる。 さらに、為替相場も9月22日に一…
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MLBで来季導入される3つの新ルール 大谷翔平の投打にはどう影響する?
米大リーグでは、来季から3つの新ルールが導入される。「ピッチタイマー」「シフト禁止令」「ベースの拡大」である。これらが日本人メジャーリーガーにどんな影響を及ぼすか探ってみたい。 「ピッチタイマ…
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エリザベス2世の死去で考える 英国で野球が普及しない理由
英国女王エリザベス2世の訃報は、英国だけでなく世界中の関心を集めた。 1952年の即位以来、70年にわたり王位にあったのは同国史上の最長記録である。さらに、国民の8割以上がエリザベス2世の即…
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MLB選手会は「世界最強の労組」ドーピングや性的暴行があろうと契約は保証される
8月中旬、昨年のナ・リーグ本塁打王であるフェルナンド・タティス(パドレス)が筋肉増強剤(クロステボル)の使用発覚で80試合の出場停止処分を受けた。 タティスはパドレスと総額3億4000万ドル…
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エンゼルスは負けてばかり…それでも市場価値が高い「4つの理由」
アート・モレノがエンゼルスを売却する意向を示したことは、予想外の出来事として球界関係者に大きな衝撃を与えた。 ■オーナーが身売りを公表 しかし、本拠地であるアナハイム市との関係の悪化や…
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8月末トレード廃止の恩恵を受けた有原「昇格」と筒香「マイナー契約」のウラ事情
2018年までメジャーリーグには、7月末を期限とする「ノンウエーバートレード」と、8月末を期限とする「ウエーバートレード」が存在した。「ウエーバートレード」は球団間でトレードが行われる場合、まず当該…