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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBのドラフト指名を蹴ってNFLを選択する選手が多いのはなぜ?

公開日: 更新日:

 米国の高校、大学では厳格なスポーツ3シーズン制が敷かれ、季節ごとに競技が異なる。そのため身体能力の高い者は、秋はフットボールでクオーターバック(QB)をやり、春は野球でエースをやるのも可能だ。

 1日に引退を表明した名QBのトム・ブレイディのように学生時代にNFLだけでなくMLBの球団からも注目され、4月末に行われるNFLのドラフトで指名されたあと、7月に行われるMLBのドラフトでも指名されることもある。

 NFLとMLBの双方からドラフトで指名された選手はどちらを選択するのだろう?

 結論から言えばNFLを選択する者が多い。理由は3つある。

①NFLを選択すれば契約金+4年分の年俸として1000万~3000万ドルを受け取ることができる。

②MLBを選択するとマイナーリーグに送られて下積み生活を2、3年強いられるが、NFLはマイナーリーグがないため1年目からレギュラーとして活躍することも可能。

③米国では大学フットボールの人気が高く、地元の大学のQBはヒーロー扱いされる。そのため複数のスポーツをやっていても自分はフットボール選手というアイデンティティーを持っている者が多い。

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