メジャーの今季収益は100億ドル超! 入場者減でも各球団で大型契約続出の内幕
大リーグの第9代コミッショナーであったバド・セリグが、「皆さんは野球の黄金時代にいる」と強調したのは2004年のオールスター戦での出来事だった。
この年、大リーグ30球団の年俸総額は約20億7000万ドル、選手1人当たりの平均額は約230万ドルだった。一方、2022年は年俸総額が約42億ドル、平均年俸も約430万ドルで、前者は約2倍、後者も約1.9倍に増加している。
平均年俸は2020年に記録した過去最高の約472万ドルに及ばないとはいえ、2022年は「黄金時代」をはるかにしのぐ年俸が支払われたことが分かる。しかも、今年のウインターミーティングでは大型契約が次々と実現した。これらは、来年も年俸総額と平均年俸がさらに増額することを予想させる。
機構の最高収益責任者であるノア・ガーデンは今季の球界の収益は100億ドルを超え、コロナ禍以前の水準に戻ると指摘する。だが実際には、今季の観客数は約6455万人と約7940万人を記録した2007年の約8割の水準にとどまり、1997年の約6300万人と同程度となっている。