WBC決勝ラウンド会場は初の東海岸開催 フロリダ州マイアミになった社会的な背景
WBCの決勝ラウンドは、これまで西海岸で開催されていたが、今回は東海岸のフロリダ州マイアミで行われる。なぜここが会場に選ばれたのか?
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それは、マイアミ大都市圏はヒスパニック系(中南米からの移民とその子孫)が人口の67%を占めるからだ。米国での野球人気を支えるのは、白人の中高年層とヒスパニック系市民である。特にキューバ系、プエルトリコ系、ドミニカ共和国系、ベネズエラ系には野球好きが多い。決勝ラウンドの会場となるローンデポパークは野球好きなキューバ系市民が集住するリトル・ハバナ地区にある。
マイアミでのWBCに対する関心の高さはもう一つの予選ラウンド開催地であるアリゾナの観客動員と比較すると一目瞭然である。今回のWBCは米国が入る予選プールC(米国、メキシコ、コロンビア、カナダ、英国)がアリゾナで、予選プールD(ベネズエラ、ドミニカ、プエルトリコ、イスラエル、ニカラグア)が、マイアミで開催された。