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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

4人に3人が支持も…メジャーの球団経営者たちが共和党への深入りをためらうワケ

公開日: 更新日:

「赤い波と青い防波堤のどちらが勝つか」と注目された米国の中間選挙は、当初は圧勝も予想された共和党が伸び悩み、上下両院とも劣勢が伝えられた民主党が下院で過半数を下回ったものの、上院では多数党の座を維持した。

 共和党を象徴する色は赤であり、青は民主党の色だから、今回の中間選挙では「赤い波」を「青い防波堤」が食い止めたことになる。

 今回の結果を考える際に重要な点のひとつは現職の強さが示されたことだ。

 12月6日に決選投票が行われるジョージア州で、民主党の現職であるラファエル・ウォーノックが当選すれば、上院民主党は1918年以来初めて出馬した現職全員が当選することになる。また、中間選挙に合わせて36の州で行われた知事選挙でも、28人の現職候補のうち27人が当選している。

 一方、共和党ではトランプが推薦した候補の当選率は9割を超えたものの、ペンシルベニアやアリゾナなど上院の激戦州では、無党派層の支持を固めきれなかったトランプ派の候補者が落選している。

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