ここがおかしい 小林節が斬る!
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杉田水脈の公認と商品券10万円…石破首相は期待をどんどん外していく
昨年10月に石破首相が誕生した際に、世論の中の最多数派である「支持政党なし」の人々は大いに期待したはずである。その中で自民党に親和的な者は、モリ・カケ・桜・東北新社などの悪事を重ねて評判を落とした自…
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政治改革の重要な論点 企業献金は賄賂、政治団体献金は政治活動である
今、政治改革の一環として、企業・団体による政治献金の規制が重要な論点になっている。 政治献金の中で「企業献金」が政治の公正性を歪めるという事実は、分かりやすい。企業は、大きくビジネスを展開し…
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自民党の相変わらずの改憲提案 これで実現するはずがない
自民党の党大会で採択された運動方針には、今年も「憲法改正」が明記されている。 国際情勢や社会の変化に応じた憲法のアップデートが必要だとのことである。 今後は、これまでの衆参両院の憲法…
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自民党の「憲法観」は世界の常識からかけ離れている
結党70年目の今年の自民党運動方針の中にも、党是である「憲法の自主的改正」の実現を目指すことが掲げられている。 しかし、そこで示された憲法観(憲法の「定義」)は、世界の常識からかけ離れている…
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自民党の防衛力強化策は観点がずれている 「民主主義vs専制」が肝であろう
自民党の今年度の運動方針の中で、当然に「防衛力強化」が謳われている。 独立主権国家がそれぞれに武装して群雄割拠しているような状態の現代の国際社会において、自国の独立(主体性)を維持するための…
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がん治療費はもはや「公共財」ではないか 高額療養費の個人負担増額は憲法25条違反だ
がんなどの高額の治療費を全て患者本人に負担させたら、その者の生活が成り立たない場合もある。そのため、高額医療費の個人負担に上限を設けそれ以上は保険から給付される制度は、当人にとってありがたいものであ…
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「能動的サイバー防御」の必要性と必須の条件…不可欠だが、憲法と国際法は遵守すべき
海外からわが国の航空会社や金融機関に膨大な通信を同時に送り付けてこちらのサーバーをダウンさせる攻撃が、最近、相次いだ。これは、わが国の基本的なインフラを機能不全に陥れる行為で、「武力を用いない侵略戦…
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核禁条約締約国会議へのオブザーバー参加を見送る石破政権の愚策
石破茂首相が、3月に国連本部で開催される核兵器禁止条約締約国会議に、政府としてのオブザーバー参加を見送り、与党議員を派遣する方向で調整に入ったとのことである。 石破政権が誕生した際に、何か「…
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靖国神社・韓国人合祀に冷淡な最高裁判決…日本国は他者の心に対する思いやりに欠ける
事実は単純である。大日本帝国に併合されていた戦前の韓国の人々は、一方的に日本人とされて日本名を名乗らされた。それだけでも屈辱である。その人々も日本が始めた侵略戦争に日本国民として参加させられ戦死した…
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【書評】「実録・自民裏金取材『赤旗』が暴いた闇」(新日本出版社) わずか3人の記者が地道な調査を積み重ねたのだ
「政治」は、権力を用いて国内の利害を調整しながら、国際社会と渡り合い、全国民の「幸福」の実現を目指す業である。その目指すところは、全ての国民が、自由で平等で、豊かさと平和を享受できる国家生活の実現であ…
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「何でも言い合える」トランプ政権の登場は、在日米軍地位協定改定の好機だ
トランプ大統領の再登場をどう受け止めるかは人それぞれであるが、私は、肯定的に受け止めている。これまでは世界のリーダーとして国際社会の共通問題について別格の責任を負ってくれていたアメリカが、今後は複数…
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首相の伊勢神宮参拝は国民主権国家にふさわしいのか?
この国には、正月の松の内に首相が閣僚を同道し伊勢神宮を参拝する習慣がある。今年も6日に、石破茂首相が閣僚同行で参拝した。 誤解を招かぬように、断っておくが、私は既に7回、伊勢神宮を参拝してい…
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「企業・団体献金禁止は違憲」ではない「企業・団体献金こそ違憲」である
石破茂首相が、国会での答弁で、「企業献金は企業の表現の自由で、それを禁止したら憲法21条に違反する」と述べた。 憲法21条は「表現の自由」を保障している。それは、民主政治が正しく機能するため…
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「日本維新の会」が全国政党になれないのは、カリスマと信用がなくなったからだ
今、維新の代表選挙が行われている。 昨年の統一地方選挙あたりまでは、全国的に、維新に対する国民の期待は上向いていたように見えた。それが、先月の総選挙で、まるで「風がやんでしまった」ようである…
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立花孝志氏の立候補は選挙制度の明白な悪用 だから受け付け拒否できるはずだ
今回の兵庫県知事選挙に際して、立花孝志氏は、「自分は、当選を目指しておらず、他の候補者の当選を支援するために『立候補』する」と公言して、それを実行した。氏は、実際に、特定候補者の街頭演説の前後にその…
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「マナー違反?」など問題ではない それより石破首相にはすべきことがある
石破茂首相がペルーでのAPEC首脳会議の場でマナー違反(?)を犯したという批判がかまびすしい。他国首脳からの挨拶を座ったままで受けた、腕組みしたままで式典に臨んだ等。 しかし、それらは無意味…
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公明党は連立与党ではないか 自民党と「同じ穴の狢」ではないという身勝手
今回の総選挙で自民党とともに惨敗した公明党が、党勢立て直しに苦慮している。政治資金問題で世論の離反を自ら招いた自民に対して、公明は、常に創価学会員のボランティアに支えられて選挙を戦ってきたので、元々…
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安倍「改憲4項目」に説得力はない 自民党は「改憲」について頭を冷やしたらよい
総選挙の翌日の記者会見で、石破茂首相が、「結党70周年を控える中、党是である憲法改正を前に進めていく」と語った。 何か、これまでの正論居士の石破代議士が別人に変わっていくような印象が拭えない…
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自民党内の「石破降ろし」という勘違い 「自民党」が嫌悪されたのだ
今回の総選挙で自公与党が過半数を割った事態を受けて、自民党内で、「石破首相では来年夏の参院選は戦えない」という、「石破降ろし」の機運があるという報道に接して驚いた。 それが事実だとしたら、も…
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「政教分離」を理解していない自民党 改憲を論ずる前に憲法を学ぶべきだ
10月17日、靖国神社の秋の例大祭に、首相が、「内閣総理大臣・石破茂」の名前で真榊を奉納した。岸田文雄前首相らの先例を踏襲したそうである。 しかし、忘れてもらっては困る。現行憲法は、99条で…