データから見える新ベースボール
-
“ON砲”どれだけ打つか 原巨人V奪回のカギは「初回」にあり
巨人史上初3度目の指揮を執ることになった原辰徳監督には、こだわりの攻撃パターンがある。2期12年を指揮した中でも、最多勝利数(89勝)を挙げたのが2009年。この年は日本一にも輝いた。 飛び…
-
イチローの偉大な記録を見直して浮かんだ新たな「数字」
今年5月、マリナーズの社長特別補佐となり試合から遠ざかってしまったイチロー。ギネスも認める日米通算4367安打の世界記録保持者である。メジャーリーグでの活躍を振り返り、「リビングレジェンド」と呼ばれ…
-
近代野球の日本シリーズはリリーフ投手が勝敗のカギを握る
「野球は8割が投手で決まる」とは野村克也氏の口癖だ。昔は投手の先発完投が主流でエースに勝敗の行方を託したものだ。21世紀は継投の時代。今回は日本シリーズのリリーフに焦点をあててみたい。 例えば…
-
“二刀流”がアダ?エンゼルス大谷翔平「ア新人王」への障害
メジャーのア・リーグ新人王争いがおもしろい。エンゼルス大谷翔平(24)は指名打者として22本塁打、投手として10先発し4勝(2敗)。同一シーズンの20本、10先発4勝以上は戦後初。1919年ベー…
-
セ3連覇濃厚の広島はV9時代の巨人に酷似している
広島カープは23日時点でマジック24。2位ヤクルトとは12ゲーム差をつけており、リーグ優勝は間違いないところ。セ・リーグ3連覇は巨人以外では広島が初の快挙となる。もし、3年連続2位に2桁ゲーム差の優…
-
ストライク率と三振数は…二刀流・大谷翔平のもう一つの顔
プロがシーズンを通して成績を残すには力量、研究(練習)、適応の3要素が必要だ。エンゼルス大谷翔平が投手としての力量を早くも見せつけたのが先発2戦目のアスレチックス戦(4月8日)。 打者を見下…
-
軟投派へ変身した中日・松坂大輔は“カットボール王子”か?
松坂大輔は今季の球宴投票で先発部門のセ1位になった。巨人・菅野を、何と15万票以上も引き離す人気ぶりだ。 今年で38歳。過去155キロ台前後の剛速球が代名詞だったが、今はストレートが最速14…
-
T・ウィリアムズと比較 ソフトB柳田「4割打者」の可能性は
24日時点でソフトバンク柳田悠岐の打率は・387。夢の「4割」に届くのだろうか。 戦後、日米で4割打者は出ていない。戦前、メジャーリーグで過去8人、延べ13回を記録したに過ぎないのだ。 …
-
1、2番の出塁率とクリーンアップの長打率で計算する15OPS
高い得点力を誇るチームは3~5番のクリーンアップがチャンスに強い。しかも、長打力もある。1、2番がどれだけ塁に出るか(出塁率)? 3、4、5番が長打でかえせるのか? それを計算する「15OPS」は、…
-
打点を稼ぐ能力が最も高いのは打点王ではない
打者が打点を稼ぐ能力を示す新しい指標を開発した。名称は「打点脅威度」(略称RBI/8)。「走者なし」「一塁」「一、二塁」「一、三塁」「二塁」「二、三塁」「三塁」……と、打席での状況は満塁まで8通りあ…
-
「打撃獲得塁打」を考え出した理由と意外なトップ選手
打者が試合でどれだけ暴れたかを示す指標が「打率」とは思わない。打率には、「単打」「長打」の区別がない。「本塁打」「打点」は有力だが、自分の安打で一、三塁とし、得点のお膳立てをしたことまでは表現してい…