著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

1、2番の出塁率とクリーンアップの長打率で計算する15OPS

公開日: 更新日:

 高い得点力を誇るチームは3~5番のクリーンアップがチャンスに強い。しかも、長打力もある。1、2番がどれだけ塁に出るか(出塁率)? 3、4、5番が長打でかえせるのか? それを計算する「15OPS」は、打線が活発かを測る指標として有効である。

 優勝争いをするためには、1、2番の出塁率3割5分+クリーンアップの長打率4割5分=8割以上の「15OPS」が目標だ。25日時点、セ・リーグではヤクルトが.816、巨人が.815を示し「目標値」を突破。ヤクルトの出塁率.409は両リーグ最高も、長打率.407は同最低とバランスが悪い。1番だった山田を21日から3番に、4番だった青木を1番に入れ替えたのは妥当な判断だ。

 巨人は3番だった坂本を1番に、5番に岡本を起用する「手術」で出塁率.348、長打率.467と理想的なバランスを示し始めた。

 自慢のクリーンアップ(筒香、ロペス、宮崎)がリーグトップの長打率.516と素晴らしいのがDeNA。しかし出塁率は両リーグ最悪の.234。1番のドラフト2位ルーキー神里和毅(日本生命)は目下最多盗塁(8個)も、安打より三振が多い。出塁率.280は改善が必要だ。

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