医者も知らない医学の新常識
-
老人斑の原因「アミロイド」が減っても認知症は治らない?
アルツハイマー型認知症は認知症の代表です。この病気では、脳に「老人斑」という特徴的な構造が見られます。その中身を分析したところ、アミロイドという蛋白質が集まっているものであることが分かりました。アミ…
-
健康な食生活の決め手はGI値 やはり糖質の過剰摂取は危ない
同じカロリーを取っていても、太る人もいれば太らない人もいます。その違いはどこにあるのでしょうか? 体の代謝や運動量も重要な要素ですが、もう一つ重要なのは食品の「GI値」かもしれません。 …
-
世代を超えて…祖母の喫煙で男子孫の喘息リスクが4割アップ
たばこが体に悪いというのは、もう医学でなくても常識ですが、たばこをやめられない人は「俺が自分の責任で吸っているんだから他人は文句を言うな」というように逆ギレすることもあります。しかし、実はそうは言い…
-
「ぽっちゃり体形は健康」は本当か?予防医学専門誌で検証
健康診断で「肥満」と診断されると、「健康のために体重を減らしましょう」と言われます。 体重が増えたことで中性脂肪や血糖値が上昇したり、肝機能が悪くなったりしていれば「肥満が健康を害している」…
-
風邪をひくと眠くなるのはなぜか しっかり寝れば早く治る?
風邪をひくとだるくて眠くなり、一日中寝ていても平気……という状態になることがあります。その反対に、風邪が重症で高熱が出ているような時には、寝ることもつらくて出来ないというような場合もあります。どちら…
-
血圧は両腕で測る 左右差が5あるごとに死亡リスクが5%増
医学の検査も進歩はしていますが、血圧測定が健康のバロメーターであることは昔も今も変わりません。皆さんは血圧を自宅で測定していますか? 最近では、血圧計は簡単に手に入るようになりました。使い方…
-
一流医学誌で報告 男性ホルモン治療で糖尿病が予防できる
糖尿病(2型糖尿病)は生活習慣病で、日本でも国民病と言っていいほど増加している病気です。糖尿病は体質と環境要因が合わさって起こると考えられています。 その原因の一つは食べ過ぎによる肥満です。…
-
痛み、違和感、声がれ…喉の不調に胃薬は効果があるのか
喉の不調というのは、クリニックの外来では非常に多い訴えです。痛みもあれば、何かがつっかえたような違和感、声がれや咳などその内容はさまざまです。一時的なものであれば、風邪かなと思い様子を見るところです…
-
ビタミンDが腸内細菌のバランスを改善する 学術雑誌で報告
ビタミンDというのは、魚介や卵、キノコ類などに多く含まれるステロイドの仲間のビタミンで、カルシウムの吸収を増加させるなど、健康な骨の維持には不可欠な成分です。このビタミンDは人間の体に入ると、腎臓で…
-
乳児の呼吸を調べれば喘息になりやすいかどうか予測できる
気管支喘息というのは、気管支にアレルギー性の炎症が起こり、胸がゼーゼーして息が苦しくなる発作を繰り返す、慢性の病気です。昔は発作のために亡くなる人も多く、日常生活が苦しくて送れないという人も多い病気…
-
悪玉コレステロールは低いほどいい?健康な人は当てはまらず
健康診断の血液検査では必ず測定されるLDLコレステロールは、俗に悪玉コレステロールと呼ばれています。それは、この数値が高くなると動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳卒中などの原因になることが分かってい…
-
自宅で計測すると高い数値が…「仮面高血圧」は意外に多い
健診で血圧が高いと言われて血圧の薬を飲んでいる人は多いと思います。 以前は病院を受診した時に、診察室で測定する血圧が正しいと言われていましたが、今では自動血圧計を使って測定する家庭での血圧も…
-
年末恒例の「第9」 今年は2メートル以上離れて鑑賞が正解
年の瀬の風物詩のひとつといえば、「第9」の合唱です。ベートーベン最後の交響曲第9番、通称「第9」を年末に演奏するのです。 そのラストには合唱が付いていて、「歓喜の歌」として有名です。プロのオ…
-
生物学的製剤が有効との研究報告 糖尿病が治る時代が来る?
糖尿病には1型と2型という2種類があります。1型は普通子供の頃に発症し、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が急激に低下するので、早い時期からインスリンの注射が必要になります。自己免疫といって…
-
コロナ禍の影響は? 1カ月のがん手術延期で100人中1人が死亡
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まりません。軽症者の多いこの病気ですが、入院患者が増えて医療が逼迫すると、いろいろな影響が出てくる可能性があります。 病院で院内感染が起こると、病棟を閉…
-
立ち上がって血圧が大きく上がる人は動脈硬化のリスク大
立ち上がった時に血圧が下がることを起立性低血圧といいます。立った時にふらついて頭が真っ白になるのはそのためで、一時的に意識がなくなって転倒し、骨折などの原因となることもあります。この起立性低血圧は認…
-
睡眠は長くても短くても認知症の危険が増す 米で最新論文
皆さんは、毎日何時間くらい眠っていますか? 健康な睡眠は実は脳の機能の重要なバロメーターのひとつです。 昼間の眠気や居眠りについては、認知症の危険性や認知機能の低下と関連があるという、多くの…
-
二日酔い予防の裏付けはないが…ウコンは膝の痛みに効く
ウコンはインドなどで多く栽培されているショウガの仲間で、英語ではターメリックと呼ばれています。カレーなどの香辛料として有名ですが、その他に日本では滋養強壮や二日酔いの予防のために、栄養ドリンクなどに…
-
遺伝子が関係?風邪のひきやすさは生まれつき決まっている
風邪が流行する季節になりました。今年はインフルエンザや一般的な風邪以外に、新型コロナウイルス感染症もあり、症状だけからは見分けのつかないこともあるので、例年以上に注意が必要です。 毎年必ず何…
-
葉や皮に含まれるフロレチンに注目 リンゴでがんを撃退?
野菜や果物を多く取ることは、がん予防に有効であると考えられています。 野菜や果物にはポリフェノールという生理活性物質が含まれています。そのひとつであるフラボノイドは植物が環境から身を守るため…