新型コロナで痛風が増える? 医学誌ランセットも関連性を報告
新型コロナウイルス感染症は、まだ治まる様子がありません。昨年からこの新型コロナのために、私たちの生活は大きく変わりました。そして、おそらくはその影響で、今確実に増えている病気が痛風です。
痛風というのは尿酸が体にたまり、足の指などの関節に強い炎症を起こす病気です。この痛風の患者さんが昨年からとても増えているのです。
私のクリニックでも、それまでの3倍くらいの患者さんが、痛風の痛みを訴えて受診をされています。それも、痛風結節といって関節が変形して腫れあがる、重症の発作を起こす人が多いのです。
なぜ痛風は増えているのでしょうか?
新型コロナの流行以降、外出を控える人が増え、仕事も家ですることが多くなりました。痛風になりやすい人は、もともと内臓脂肪が多く、運動量の少ない人が多い。
新型コロナの影響で更に運動量が減り、家にいる時間が長いと間食も増えるので、内臓脂肪はより多くなり、痛風発作が起こりやすい状態になっていると考えられるのです。