あなたを狙う「有毒」動物
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アブには濃度30%のディート入り虫除けスプレーが効果あり
幸運なことに、私はまだアブに刺されたことがありません。もしかすると子供の頃、1回ぐらいは刺されたかもしれませんが、記憶にないので多分未経験だと思います。しかし知り合いの中に登山好きがいて、刺されたこ…
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姿を消していたトコジラミがインバウンドブームで強力復活
数年前、出張で東南アジアに出かけた友人が、「現地で虫に喰われてひどい目にあった」と言っていました。夜中に強い痒みに襲われて寝られなかったようです。シーツの上に、茶色い小さなゴキブリのような虫がいたの…
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シラミは入浴でも防げない…殺虫成分シャンプーやパウダーで駆除
全国の農薬メーカーなどで組織されている農薬工業会のホームページには、「DDTの歌」の歌詞が掲載されています。1947年に作られ、全国の小学校で振付けつきで教えられたそうです。 チン チン チフ…
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人も刺すネコノミ 蚊に似た吸血システムで「猫好き」は痒くならない
まだ20代の頃、住んでいたアパートの近所を歩いていると、野良猫が1匹近づいてきて、眼で「飼ってくれ」と訴えてきたのです。仕方なく部屋に上げて、エサを与えたりしていました。数カ月すると、足首やすねのあ…
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ブヨに刺されたら…唾液を吸い出し、水で洗い流し、冷やす
ブヨと蚊でどちらが痒いかと問われたら、私は断然ブヨ派です。多くの文献にも「ブヨのほうがはるかに痒い」と書かれているので、間違いないでしょう。 ちなみに呼び方ですが、東日本ではブヨが一般的です…
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なぜ公園でくつろぐ高齢者は蚊に刺されてもかゆく感じないのか
暑い日が続いています。日暮れ時、近所の公園で夕涼み、といきたいところです。しかし待ってましたとばかりに「蚊」が襲ってきます。虫よけスプレーはむせるから嫌いだし、蚊に刺されるのはもっとイヤなので、とぼ…
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セアカゴケグモ 原産地の豪州でも1950年代以降死者はゼロ
オーストラリア原産のセアカゴケグモが国内で初めて見つかったのは1995年、場所は大阪府高石市の工場敷地内でした。物流に乗って海を渡ってきたと考えられます。当初は「日本の冬を越せない」と言われていまし…
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「蚊アレルギー」強い皮膚症状の原因はEBウイルスにあり
蚊に刺されると、痕が赤く腫れて痒くなります(蚊刺症:ぶんししょう)。これは蚊の唾液に対するアレルギー反応で、即時型と遅発型の2種類に分かれています。 即時型は刺された直後から起こる痒みと腫れ…
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ヤマカガシには毒を注入する「毒牙」がなく毒の被害は珍しい
ヤマカガシが専門家のあいだで毒ヘビと認識されるようになったのは1970年代に入ってからのことです。それまでは無毒ヘビと思われていました。 北海道と沖縄・奄美を除く日本全国の農村や山林に広く生…
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ムカデ咬傷の6割は夜間に自宅で受傷 半数以上は夜間救急へ
6月に入ると、全国でムカデの被害が増えてきます。農村地帯、山間部、海岸沿いなど全国に広く棲みついていますから、都会に住む人でもキャンプやアウトドアで咬まれることがよくあります。とくに地方病院の皮膚科…
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マダニとツツガムシが媒介する6種類の感染症 死亡例も
日本国内でマダニが媒介する感染症は、「ライム病」「野兎病(やとびょう)」「日本紅斑熱」「重症熱性血小板症候群」(通称SFTS)「ロシア春秋脳炎」の5種類。また、ツツガムシが「ツツガムシ病」を媒介しま…
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病気を媒介するマダニは体重の100倍の血を吸う吸血性のダニ
ダニは分類学上、クモやサソリに近い生物とされています。世界中に2万種以上がおり、とくにイエダニの仲間が、喘息やアトピー性皮膚炎のアレルゲンとなることが広く知られています。しかし、人に直接的な被害をも…