この本をネタに居酒屋で話をしたらきっと楽しい

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「あっと驚く科学の数字」数から科学を読む研究会著

 少し科学をかじった人でも、びっくりするような数字をまず掲げる。そして、なぜそうなっているのかという謎解きを最新科学で解説していくというのが、本書の基本的な仕掛けだ。

 例えば、「太陽の中心を出た光が地球に届くまで1000万年かかる」と言われたら、誰でも驚くだろう。しかし、本書には十分納得できる解説が展開されているのだ。

「科学はおもしろい」と改めて思う。私が小学生のころ、学校で学研の「科学」と「学習」という子供向け雑誌が売られていた。「学習」のほうは一度も買ったことがないが、「科学」のほうは、ちょくちょく親に言って買ってもらい、ワクワクしながら読んだ。そのときの興奮が、本書を読んでいてよみがえってきた。

 少年の心を持ち続けていたからというよりは、初めて知ることが多かったからだ。すでに科学界では常識になっているのかもしれないが、学校を卒業してから30年以上が経って、私の科学知識は相当に陳腐化していたらしい。

 例えば、原子核には陽子と中性子が入っているということは知っていた。しかし、陽子や中性子がクォークという素粒子からできているということは、学校では習わなかった気がする。陽子はアップクォーク2個とダウンクォーク1個から、中性子はアップクォーク1個とダウンクォーク2個からできていて、原子核の外には電子があるから、すべての物質は、たった3種類の素粒子からできていることになる。ところが、世の中には12種類の素粒子が確認されていて、残りの9種類が何のために存在しているのかは、よく分かっていないのだという。

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