この本をネタに居酒屋で話をしたらきっと楽しい

公開日: 更新日:

「あっと驚く科学の数字」数から科学を読む研究会著

 少し科学をかじった人でも、びっくりするような数字をまず掲げる。そして、なぜそうなっているのかという謎解きを最新科学で解説していくというのが、本書の基本的な仕掛けだ。

 例えば、「太陽の中心を出た光が地球に届くまで1000万年かかる」と言われたら、誰でも驚くだろう。しかし、本書には十分納得できる解説が展開されているのだ。

「科学はおもしろい」と改めて思う。私が小学生のころ、学校で学研の「科学」と「学習」という子供向け雑誌が売られていた。「学習」のほうは一度も買ったことがないが、「科学」のほうは、ちょくちょく親に言って買ってもらい、ワクワクしながら読んだ。そのときの興奮が、本書を読んでいてよみがえってきた。

 少年の心を持ち続けていたからというよりは、初めて知ることが多かったからだ。すでに科学界では常識になっているのかもしれないが、学校を卒業してから30年以上が経って、私の科学知識は相当に陳腐化していたらしい。

 例えば、原子核には陽子と中性子が入っているということは知っていた。しかし、陽子や中性子がクォークという素粒子からできているということは、学校では習わなかった気がする。陽子はアップクォーク2個とダウンクォーク1個から、中性子はアップクォーク1個とダウンクォーク2個からできていて、原子核の外には電子があるから、すべての物質は、たった3種類の素粒子からできていることになる。ところが、世の中には12種類の素粒子が確認されていて、残りの9種類が何のために存在しているのかは、よく分かっていないのだという。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  2. 2

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板

  3. 3

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  4. 4

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  5. 5

    戸田恵梨香「地獄に堕ちるわよ」のヒットで世界進出へ…クリント・イーストウッド目指し「生涯現役宣言」

  1. 6

    とうとう下落に転じた高市内閣支持率…若者と女性の支持が「急落」した裏側

  2. 7

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  3. 8

    高市官邸の「カルビーいじめ」で…競合メーカー湖池屋&縁深い岸田元首相が猛烈とばっちり

  4. 9

    巨人阿部監督逮捕・辞任で父親世代に衝撃…他人事ではないDV逮捕と、AIが“相談相手”で問われる父親の存在意義

  5. 10

    映画「スーパーマリオ」が北米では大ヒットしても中国でヒットしないワケ