「絶滅野生動物事典」今泉忠明著

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 自然界で起きる絶滅は次に進化する子孫を残すフィルターの効果があるが、人類が起こす絶滅は、自然が必要としている生き物を一種ずつ根絶やしにしている。本書は、産業革命に端を発する人類による大絶滅以降に地上から消えた主な哺乳類と鳥類を解説する「やるせない」動物図鑑。

 かつてオーストラリアなどで生態系の頂点にいた「フクロオオカミ」。タスマニア以外では既に絶滅していたが、タスマニアでもヒトの移住が始まった18世紀に激減。家畜を襲う「ハイエナ」として虐殺されたのだ。1930年代に保護獣に指定されたが、60年以降の目撃情報はないという。

 他にも日本に分布するものだけが絶滅してしまったカラスバト類など。120余種のデータと絶滅に至る物語を紹介。

(KADOKAWA 1360円+税)

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