東京五輪でダンスブーム到来も…振付師が抱えるギャラ問題
東京五輪に向け、振付師(コレオグラファー)の需要が高まっている。五輪まであと2年を切り、数々のセレモニーやイベントが行われており、オープニングを飾るダンスパフォーマンスが増えているのだ。今回、野村萬斎らの「東京2020開会式・閉会式 4式典総合プランニングチーム」にPerfumeの振り付けで有名なMIKIKO(41)も参画。MIKIKOはデジタルアートを駆使した舞台構成で日本のダンスパフォーマンスの世界観を変えたと評価が高い。他には、登美丘高校の「バブリーダンス」で一世を風靡したakane(26)、北野武の「座頭市」のタップダンスで有名なHIDEBOH(50)、YouTubeでブレークし海外アーティストとのコラボで活躍するユニットair:manなどがその代表格である。
これに加え、LDHのHIRO(49)など、自社で広くスタジオ展開している“組織型”もある。TRFでミリオンセラーを記録、コレオグラファーという職業名を国内に広めた草分け的存在のSAM(56)もダンススタジオ経営のほか、専門学校の講師としても活動しており、活躍が期待されている。組織型の魅力は“機動力”にある。大勢の生徒を抱えているので、多数のダンサーを即時に集められ、生徒はノーギャラでも喜んで参加。低予算で大人数を起用したい主催者側には好都合というわけだ。