「これは経費~」「サギデカ」はディテールの細かさが秀逸
夏ドラマも終盤。現在の平均視聴率トップ3は「監察医 朝顔」(フジテレビ系)、「刑事七人」(テレビ朝日系)、「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)。「朝顔」が逃げ切れるか、逆転されるか気になる。
一方、視聴率こそ高くはないが、綿密な取材に裏打ちされたディテールの細かさで現実よりもリアルと、視聴者を魅了しているお仕事ドラマがある。ひとつは多部未華子主演「これは経費で落ちません!」、もうひとつは木村文乃主演「サギデカ」。どちらもNHKだ。
「『これは――』では多部演じる経理部の森若さんが回ってきた領収書や請求書を精査。『接待でも電車がある時間に乗ったタクシーの領収書は認められません』と小さなズルも容赦しない徹底ぶりが面白いし、経理の仕事が詳細に描かれ、興味深い。企業モノのドラマは山ほどありましたが、経理にスポットを当てたのは珍しいのでは」(ドラマウオッチャー)
先月31日スタートの「サギデカ」は、漫画や小説原作のドラマが多い中、まったくのオリジナル。「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」とヒットを飛ばす安達奈緒子が脚本を担当している。