瑠川あつこさん 女優引退後は天然石アクセ専門店で大成功
映画「Shall we ダンス?」にも出演
さて、静岡県生まれの瑠川さんは、地元高校卒業後、女優になるために上京。2年ほどの下積みを経て、あるワークショップで周防正行監督に出会い、「今度、新作のロケがあるから遊びにおいで」と誘われたのが、飛躍の第一歩だった。
「それが日本アカデミー賞を総なめにした映画『Shall we ダンス?』(96年)。主人公役の役所広司さんと竹中直人さんが勤務する会社のOL役でした」
その翌年には長渕剛が主役の「ボディガード」に準レギュラーで出演するや、「仮面の女」「六本木キャバクラ天使」「ア・オ・ゾ・ラ・マージャン」などにレギュラー、準レギュラーで出演。
99年には「日立 世界・ふしぎ発見!」(TBS系)の「ジャンヌ・ダルク奇跡の伝説」編のミステリーハンターにも抜擢されたほか、CMではコカコーラをはじめ、明星食品「明星一平ちゃん」シリーズ、エステー化学「マイナスイオンプラグ/滝編・温泉編」にも出演。
その一方、00年には円谷プロのウルトラシリーズ「ウルトラマンネオス」で、特捜チーム「HEART」のハヤミ・ナナ隊員を演じている。
「大変だったのが戦闘機のコックピットシーン。真夏の屋外セットでの撮影で、ただでさえ暑いのに、ヘルメットを被らなくちゃならないでしょ。長袖長ズボンの戦闘服も着ているし。汗は吹き出るのに、涼しい顔をしてなくちゃならない。意識が朦朧として、とにかく早く終わってほしいって、そればかり考えてました(笑い)」
芸能界からは11年に引退しており、今は仕事一筋だ。
(取材・文=高鍬真之)