歯車が狂ったミルクボーイが再び漫才熱を取り戻すまで
そんな中、駒場ひとりで韓国ロケに行った際、何もできずに泣いた。コンビ2人だったら戦えてたはずだと思った。その時、駒場は内海に「そろそろ、ちゃんと漫才やろ」と告げるのだ。内海は興奮して後輩のななまがり・初瀬に電話をした。
「四六歩(初瀬)、事件や! あのころの五衛門(駒場)が戻ってきたぞ!!」(宝島社「steady.」20年3月号)
ここぞという時、彼らは落研時代の高座名で呼ぶ。漫才師として半ば死んでいた2人はギャンブルや遊びを封印し、ストイックに漫才に取り組んでよみがえった。悪夢のような生活から脱し、夢の舞台を手に入れたのだ。