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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

獣神サンダー・ライガーのマスク越しから伝わる喜怒哀楽

公開日: 更新日:

「いやいや、夢を見たのは俺だから」(獣神サンダー・ライガー/テレビ朝日「ワールドプロレスリング」2月1日放送)

 今年1月、惜しまれながら引退したプロレスラーの獣神サンダー・ライガー。彼は「僕は楽しみたいだけだから、プロレスが好きだから『次こんなことしたいな、あんなことしたいな』、それだけなんですよ」と語る。よくファンからは「ライガーさん、夢をありがとう」と言われるが、「そうじゃない」とライガーが語った言葉を今週は取り上げたい。

 今後は「解説席に早く座ってジュニアの試合、見たい」と言う。解説役はもちろん、きっとこれからも「水曜日のダウンタウン」(TBS)といったバラエティー番組などでも変わらず活躍してくれるだろう。

 彼の試合が最初にテレビで中継されたのは、まだマスクをかぶる前の素顔時代。「一発でやられました。なんだこりゃと思いました。いやぁ、酷かったですねえ」(文芸春秋社「文春オンライン」17年6月23日)と振り返る。試合内容ではない。自分の顔が、だ。

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