獣神サンダー・ライガーのマスク越しから伝わる喜怒哀楽
「いやいや、夢を見たのは俺だから」(獣神サンダー・ライガー/テレビ朝日「ワールドプロレスリング」2月1日放送)
今年1月、惜しまれながら引退したプロレスラーの獣神サンダー・ライガー。彼は「僕は楽しみたいだけだから、プロレスが好きだから『次こんなことしたいな、あんなことしたいな』、それだけなんですよ」と語る。よくファンからは「ライガーさん、夢をありがとう」と言われるが、「そうじゃない」とライガーが語った言葉を今週は取り上げたい。
今後は「解説席に早く座ってジュニアの試合、見たい」と言う。解説役はもちろん、きっとこれからも「水曜日のダウンタウン」(TBS)といったバラエティー番組などでも変わらず活躍してくれるだろう。
彼の試合が最初にテレビで中継されたのは、まだマスクをかぶる前の素顔時代。「一発でやられました。なんだこりゃと思いました。いやぁ、酷かったですねえ」(文芸春秋社「文春オンライン」17年6月23日)と振り返る。試合内容ではない。自分の顔が、だ。