「タリオ 復讐代行の2人」にはウケるドラマの要素が凝縮

公開日: 更新日:

 テレビドラマウオッチャーは、これらのドラマには「いくつかの共通点がある」という。

「まず、決してシリアスにならないこと。起こる事件やトラブルは深刻でなく、謎解きも単純。相手役の家政婦がおじさんだったり、明智五郎は大金持ち一族だったりと、遊び気分いっぱいの設定で、どこまでもライトなんです。主人公がラブするのがお約束なのですが、これも泣いたり叫んだりというドロドロの恋愛にはなりません。とにかく楽しくて、時々ちょっとホロリというのが、いまウケているんです」

 こんなご時世に、人が次々と死んだり、面倒くさい好いた惚れた、生き方に悩んでもだえ苦しむなんていう重たいドラマは見たくない。新型コロナウイルスで在宅勤務やまっすぐ帰宅して、家でひとりのんびり見るのには、「天然キャラ女子コメディー」はちょうどいいのだろう。

 もうひとつの共通点は、主演の女優がみんなとても表情豊かなこと。驚いたり、慌てたりすると、大げさに目を見開き、アップになったその可愛さも見どころなのだ。さらに、女性視聴者は主人公のファッションも注目で、「あのコーデを今度、真似してみよう」と参考にしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動