「タリオ 復讐代行の2人」にはウケるドラマの要素が凝縮
コロナ禍でみな気分がめいっているからか、キュートな若手女優が明るく活躍するコメディーが、テレビドラマの人気だ。仕事は大好きだけど、家事はからっきしダメ、恋愛奥手のアラサーを多部未華子が演じた「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)は、スタッフも驚く快進撃で、最終回は世帯視聴率20%寸前までハネ上がった。
春ドラマの「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)では、小芝風花のいつも事件に巻き込まれてしまうキッチンカーの店主が、コミカルで軽妙だった。やはり春に放送された「行列の女神~らーめん才遊記~」(テレビ東京系)の黒島結菜は、舌はたしかだが、失敗ばかりの新人ラーメンコンサルタント役が似合っていた。
そして今度はNHKで、浜辺美波を主役に、ムダに正義感が強い世間知らずの元弁護士が、怪しげな詐欺師(岡田将生)と組んで、ワルを懲らしめる痛快ドラマ「タリオ 復讐代行の2人」が始まった。レイプなど悪事をはたらきながら、法の網をくぐってのさばっている連中を、泣き寝入りさせられた被害者に代わってコテンパンにする。「私、実は、司法研修所を首席で卒業しました」が決めゼリフで、早くもネットでは「浜辺のマイペースな女性元弁護士が、岡田のしたたかな詐欺師に突っ込まれ、アタフタするところが笑える」と話題だ。