「逃げ恥」が訴えかけたもの 現代社会を生き抜くための知恵
ガンバレ人類というサブタイトル。初めて見た時は、仰々しささえ感じたが、ドラマを見終えてその意味が少しだけわかった。
沼田さん(平匡の元上司=古田新太)の「誰が休んでも仕事は回る。帰ってこられる環境を普段から作っておくこと。それが職場におけるリスク管理」という言葉も印象的だった。コロナ禍という不測の事態の中で、いつ誰がどんな「休み」を強いられることになるかは分からない。
そんな今だからこそ、「人類みんなで生きている」という想いを前提とした「補い合うこと」が必要なのかもしれない。
そして何を選んでも、途中で何が起こっても、ちゃんと生きてさえいれば幸せだと言える日が来るし、会いたい人にも会えるし、ハグだって出来る。
特に筆者が刺さったのは、百合ちゃんが、恋人と別れ、子宮体がんを経て、それでも明るく生きる姿だ。「みんながみんな、型にハマったハッピーエンドになる必要はないのだ」という強い励ましのメッセージにも感じて新年早々励まされた。