著者のコラム一覧
森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

小室圭さんを揶揄するテレビ局の矛盾…無断撮影しないと言いながらパパラッチ写真を放送

公開日: 更新日:

 トークではパパラッチだけでなく、私人にもスマホカメラを向けられてしまう小室さん夫妻への同情もあったが、小室さんの外見や私生活への揶揄など、公共の電波で流すべき内容ではないように感じられた。

 日本のテレビ局は昨年9月、小室さんがニューヨークの街中を歩いているところを相次いで無断撮影した。メディアスクラム状態になりかねないことを懸念した大手メディアのニューヨーク支局では、小室さんと眞子さんの空港での映像取材を代表撮影にして混乱を避け、追い掛け取材をしないことを小室さん夫妻とニューヨーク総領事館に伝えた。その代わり、「取材に応じてもらえないか」と夫妻に何度か申し入れている。

 ニューヨークの現地で、無断撮影をしないことを条件に取材を申し入れながら、日本では週刊誌を引用する形で隠し撮りされた姿を放映するーー。ニューヨークで取材を自粛するのがキー局の日本テレビで、制作したのが系列の読売テレビだとしても、小室さん夫妻への信義に反しているのではないか。

 ダブルスタンダードの日本のテレビ局を、少なくとも小室さん夫妻は信用しないであろう。

(森暢平・成城大学教授)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動