古内東子さん 音楽を聴いて初めて泣いたB・ジョエル「夜空のモーメント」の曲の思い出

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ハーモニカの哀愁や雰囲気で何度も泣いた

「ベストヒットUSA」で聴いて「これ、だれなんだろう」とか。情報がない時代でしたが、一生懸命ヒアリングしてメモってレコード屋でひたすら探して見つけ、アルバムに入っている曲、プロデューサーもチェックして。オタクみたいなことをしていましたね。

 ビリー・ジョエルはその前には「Honesty」をCMで聴いていて、他にも聴いた曲があったし、ピアノを弾きながら歌っているのも興味が向いた理由じゃないかと思います。私も8歳からピアノを習っていたから。

「素顔のままで」「ピアノ・マン」も遡って聴いたし、「夜空のモーメント」は「イノセント・マン」の中でみんなが好きって曲じゃないと思うけれど、最初から魅かれましたね。

 恋の駆け引きの歌なのに、最初は歌詞の内容を全然知らなくて、勝手に悲しい歌だと想像したら泣けてきました。

 私にとって、子供ながらに音楽を聴いて初めて泣いたのがこの曲。ハーモニカの哀愁とか雰囲気で本当に何度も泣きました。

 その後、「夜空のモーメント」は英語の歌詞を丸暗記はしたけど、やっぱり意味はよくわからなくて、においで感じ取っていた気がします。哀愁とか、なんて言っていいかわからない感じ、うまく言葉にできない感じがよかったんだと思います。

 邦題がついていることは後から知りました。いつも思い浮かべていたのは夕暮れの景色なので、「夜空なの?」と思ったり、私の場合、恋愛感情とも結びついていなかったですね。歌詞には夜空は出てこなくて、内容としてはお互いモジモジしながら、こんな気持ちをわかってねという歌です。

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