古内東子さん 音楽を聴いて初めて泣いたB・ジョエル「夜空のモーメント」の曲の思い出

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「恋愛の神様」といわれる根っこ

「恋愛の神様」といわれるようになった根っこには、切ない感じのする曲が好きという私の性質があったと思います。

 歌詞はどうあれ、すごく元気で明るくなる曲より、ちょっとしっとりした感じの曲が好きというのはずっとありました。それは今のスタイルにつながるところがあります。

 でも、そもそも歌詞を書き始めたのは、曲を作ったり歌を歌ったりするようになって、ソニーミュージックの方に出会って、デビューに向けてコンタクトを取るようになってからの話です。

 書き始める時点ではこんな感じかなと思って書いていたくらいなので、歌詞が注目されるようになったのは意外でしたけどね。

 今月8日にデビュー30周年記念アルバム「果てしないこと」をリリースします。その中から「素肌」を先行配信しました。会いたい気持ちをしまっておくポケットがいっぱいになって、もう私はそのコートを脱いだという歌詞がとても気に入っています。

(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

▽古内東子(ふるうち・とうこ) 1972年11月、東京都出身。93年「はやくいそいで」でデビュー。96年「誰より好きなのに」がヒット。デビュー30周年記念アルバム「果てしないこと」を3月8日にリリース。ライブ「TOKO FURUUCHI 30th ANNIVERSARY Billboard Live Tour 2023」(3月8日ビルボードライブ大阪、3月11日同横浜、3月17日同東京)

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