古内東子さん 音楽を聴いて初めて泣いたB・ジョエル「夜空のモーメント」の曲の思い出
古内東子さん(シンガー・ソングライター)
「誰より好きなのに」がヒットし、「恋愛の神様」として知られるシンガー・ソングライターの古内東子さんがデビュー30周年記念アルバム「果てしないこと」の発売を前に、心に残る一曲を語ってくれた。小学6年生で聴いたビリー・ジョエル「夜空のモーメント」だ。
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ビリー・ジョエルの曲は全部大好きというよりは、とくに印象に残っているのが「夜空のモーメント(Leave a Tender Moment Alone)」です。小6の時ですね。当時、ビリー・ジョエルのアルバム「イノセント・マン」の中に入っていた「Uptown Girl」がはやっていて、それを「MTV」で聴いていたのですが、そのアルバムに入っていたのが「夜空のモーメント」でした。
■小6で聴き始めオタクみたいになった洋楽
ちょうど私が洋楽を聴き出した頃です。同級生より早めに、5つ年上の姉から流行や情報が入ってきたんです。姉はビリー・ジョエルを聴いていたわけではないけど、MTVをビデオに取って一緒に見たりしているうちに洋楽に意識が向いて、そこからはFENを聴いて毎週トップ40を楽しみにチェックしていました。
スティービー・ワンダーのアルバム「イン・スクエア・サークル」収録の「パートタイム・ラバー」がはやっていた時はその中の違う曲が好きになり、ホール&オーツ、エルトン・ジョン、姉がアルバムを持っていたドナルド・フェイゲン……。