NHK紅白は旧ジャニーズ事務所と共倒れか…第1部は視聴率ガタ落ち確実、打ち切り論に発展も
■国民的番組の落日
しかし、この状況に戦々恐々なのが、紅白を仕切る現場関係者だ。
「昨年は、第1部にSixTONES、なにわ男子、Snow Manが、第2部にKing & Prince、関ジャニ∞、KinKi Kidsの合計6組が出場していましたが、その枠が空くということになる。現場の本音をいえば、ジャニタレは数字が取れるので、性加害問題とは関係なく出場させたいが、それはもはや不可能です。ここ数年、紅白の対決色を薄めるなど試行錯誤を続けているが、視聴率が30%を切るような事態になれば、打ち切り論にまで発展しかねない」(紅白制作関係者)
ちなみに昨年の第1部の平均世帯視聴率は31.2%(第2部は35.3%)、おととしの第1部は同31.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。旧ジャニーズが一組も出演しないとなると、特に第1部の視聴率の急落は避けられないという。
「現状は昭和歌謡企画や韓国アイドルの出演、さらに松田聖子と中森明菜らのサプライズブッキングが話題になっているが、どの企画も確定はしていない。視聴率30%を割れば、民放と大差はなくなり、“国民的番組”とはいえなくなる。3億円といわれる制作費の問題や、男女別に勝敗を競わせる構成が俎上に載り、“紅白オワコン説”の声が強まるでしょう。そもそもNHK局内も一枚岩ではなくて、敵は身内にもいます。報道局の幹部の一部には、紅白不要論が根強くありますから」(前出の関係者)