テレ東・松丸友紀アナ、福田典子アナ退社続々…“椅子取りゲーム”から多様化へ「これが私の生きる道」
こう話すのは、総合的なキャスティング事業を行う「エイスリー」でタレントキャリア支援サービスを手がける元フリーアナの別府彩氏。別府氏は、局アナのセカンドキャリアについてこう話す。
「やはりフリーになれば、自分で仕事を選べて時間的にもコントロールが利くようになるので、社員である局アナより、ワークライフバランスは保ちやすいです。おふたりとも小さいお子さんがいらっしゃるようですし。今は、他局のテレビ局に限らず、ウェブメディアなど、さまざまなプラットフォームが増えているので、フリーアナウンサーの活躍の幅は広がっているんです」
一方、福田アナは、立教大学卒業後、13年にRKB毎日放送に入社。16年にテレビ東京に移籍した元々の“転職組”だ。今後は、スタートアップ企業で社員として働きながらフリーアナとしても活動するという。別府氏が続ける。
■女性アナのセカンドキャリアは多様化
「最近は、地方局のアナウンサーのセカンドキャリアの相談を受けることも多いのですが、スタートアップ企業は女性アナのキャリアに注目しているところが多いですよ。コミュニケーション能力や表現力の高さを生かして、広報や人事、特に新卒の採用のセクションなどで重宝されるようです。今の学生は、ひとつの会社で長く勤めるというよりも、いろいろなことにチャレンジしてキャリアアップを図りたいという考え方が主流ですから、元アナウンサーなど多様なキャリアを受け入れていることで、その企業に対する学生からの好感度も上がるようです。また、フリーアナとしての“副業”を認めているところも、時流に対応している感じですね」
別府氏は「局アナのキャリア形成は今後、ますます多様化していくと思います」と話しているが、局アナにこだわることなく、まさに「これが私の生きる道」といった具合なのである。