【追悼】火野正平さん 愛された“女殺し”の極意…希代のプレーボーイが75歳で死去

公開日: 更新日:

 1971年に一般女性と結婚し、1男1女に恵まれるも、その後何人もの女優たちとの不倫や同棲、挙げ句に妊娠疑惑が報じられ、芸能マスコミとりわけワイドショーに追われた姿は中高年世代には今でも記憶に新しいのではないか。週刊誌にはモテる理由が特集され、またご本人にも一家言あり、取材などでこんなコメントを残している。

「向こうから電波を発信し、アンテナで捉えて受けに行く」「恋の受信アンテナは感度抜群」「女がしたいということは、させてやりたいと思うのさ」などなど。悩みなどに優しく耳を傾け、何かを強要したりせず、深い関係になっても別の女性が出てくると、それを拒めない。自分から別れを切り出さないため、結果的に複数交際になっていたらしい。

 芸能リポーターの平野早苗さんが振り返る。

あの頃は突撃取材が普通に行われていて、火野正平さんは仕事先などでしょっちゅう多くのリポーターに囲まれていました。矢継ぎ早のインタビューに対して、道端に座り込んで応対されていたこともありました。12人目の女性出現との噂をもとに、単独で突撃インタビューを試みた京都の太秦撮影所では、私たちの前にどこからともなく火野さんが現れて、胸元からぱっとプラカードを掲げられたんです。そこには『私はセリフ以外しゃべりません』って。ニヤニヤ笑って、おちゃめさが伝わってきて、こちらも笑ってしまいました。人間味があって私は火野さんの大ファンになり、『こころ旅』でも女性に声をかけるシーンをどこかで楽しみにしていました」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動