鶴瓶CMを削除でスシローが負うリスク…行き過ぎた「キャンセルカルチャー」の危うさを専門家が指摘
これに対し《SNSだけで盛り上がり、決めつけて、無理矢理排除する行き過ぎたキャンセルカルチャーは問題》と、昨今の行き過ぎたキャンセルカルチャー、いわゆる排斥運動を問題視する声も上がっている。
■落ち度がない星野源『地獄でなぜ悪い』の歌唱曲を変更したNHK
「鶴瓶さんと同様に、トラブルに直接関与していないにも関わらず、行き過ぎたキャンセルカルチャーの被害を被った例として挙がるのは星野源さんでしょう。昨年末の第NHK紅白歌合戦で、紅白演出担当者からの熱いオファーを受けた星野さんは『地獄でなぜ悪い』の弾き語りをする予定でしたが、22年4月に性加害疑惑が報じられた映画監督・園子温氏の同名映画の主題歌だったことから一部で批判の声が上がり、歌唱曲が変更となりました。ですが星野さんご自身と楽曲には何の落ち度も罪もない。そのため、《星野さんの人権を尊重していないことにもなるのでは?》と、やはりキャンセルカルチャーに内包する問題点への指摘がありました」(芸能ライター)
トラブルに直接的に関与していない人が巻き込まれる形で、降板などを強いられる場合は、その判断をした企業側への批判を生むというリスクも存在する。世論に即した広報の判断として求められるものは、どういったものなのか?