鶴瓶CMを削除でスシローが負うリスク…行き過ぎた「キャンセルカルチャー」の危うさを専門家が指摘
ネットリテラシーに詳しい国際大学GLOCOM客員研究員・小木曽健氏に意見を聞いた。
「ネット=世論ではなく、ネットは『何も書かない人』が見えない世界です。本来の世論はその見えない意見が大多数を占めており、見えている意見は少数派であることがほとんど。タレントの炎上も『許さない』『もっと謝罪を』は実は見えている少数派の意見で、見えていない大多数は『どっちでもいい』『別に構わない』という人達です。そういう意見はわざわざネットに投稿する動機が無いので投稿されません。 タレント関連で自社にクレームが入った場合は、そのクレームが『見えない世論』と乖離してるかどうかで判断する。企業自身が、当たり前の価値観で判断することが大事といえます」
負うべき責任がない人に対し、一部の批判に屈する形で降板や変更を強いる姿勢は、行き過ぎたキャンセルカルチャーとして企業の信頼を失う可能性も高い。起用する側も、本当の"世論"を正しく見極めることが問われている。
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