短大生の“かとうれいこ”を見て直感…「この子は売れる!」
だが諦める野田ではない。
情熱をもって交渉し移籍を成功させた。
その際、星野裕子から「星野麗子」に芸名をあらためた。
野田の直感力がひらめく。
この子は売れる。
野田が常々主張する売れる要素がそろっていた。日本人が癒やされる顔立ちの“和顔”をしている。豊かな胸。顔とカラダの意外性のある組み合わせこそ、男どもが心を奪われる。
彼女が短大を卒業するのを待って、クラリオンガールに応募させた。
1989年9月。
野田がスカウトした元短大生は、見事第16代クラリオンガールに選ばれた。
これを機会に、芸名を星野麗子から本名の加藤と芸名の麗子を組み合わせて「かとうれいこ」とした。
野田義治にとって会心のスカウトであり、堀江しのぶを失った喪失感を少しでも埋めることができた。