「女の顔は胸から上のこと」巨乳時代は平成から始まった
つい4日前、73歳になったばかりの野田義治はみずからの航路を振り返り、自問した。
「人間の運不運ってやつはあるのだろうか? おまえの運が強かったか弱かったかはわからんが、人の運ってやつは信じられる気がするよ。少なくともおまえが付き合ってきた相手の運というものを信じるよ。たいした金儲けはできなかったけれど、今までおれが付き合ってきた人によって、この業界(芸能界)で長生きさせてもらったり、どん底のときに助けてもらったり。自分には運がないと嘆きたくなったときでも、やっぱり付き合ってきた相手の運をもらってなんとか生き延びたんじゃないだろうか。特におれのように女性タレントを発掘してマネジメントするとき、巡り合いというのは決定的なものなのだから」
平成は巨乳の時代だった。
野田義治率いるイエローキャブに集ったタレントたち。堀江しのぶに始まり、かとうれいこ、細川ふみえ、雛形あきこ、山田まりや、小池栄子、佐藤江梨子、MEGUMI、根本はるみ……。巨乳を共通項とした彼女たちは、グラビア、写真集、テレビを制覇していく。