短大生の“かとうれいこ”を見て直感…「この子は売れる!」
雑誌好きの野田義治は、いつものように何げなく雑誌を読んでいた。
「ほとんどどんな雑誌でもとりあえず目は通してますよね。それこそ普通の堅い雑誌からドエロの本まで。エロい本ほど可愛い子が出てるんですよ。素人さんが撮った写真をポンと載っけてるんです」
白夜書房から出ている「写真時代ジュニア」のグラビアに目が留まった。
街で見かけた可愛い子、といったページで、星野裕子という女子短大生がほほ笑んでいた。
カメラマンは会田我路。野田は彼と知り合いだったからすぐに連絡をとり、短大生と接触した。
「そのときの写真っていうのは、水着の写真でもなんでもないんですよ。洋服着てプールサイドで横たわっている、たまたま胸の谷間が見える写真だった。彼女、大学に行っていて20か21。だからそんなに簡単には折れなかったですけどね。本人は歌手志望でした」
松坂季実子と同じ1969年生まれ、埼玉県に住み、江戸川女子短期大学在学、すでに他のプロダクションに所属していた。