“闇営業”の法律的・道義的な線引きをハッキリさせよう?
闇営業問題が継続的に、また社会問題として大きく報じられている。芸人の契約解除や謹慎処分が続き、無期限という厳しいものまで出ている状況だ。
この先、どれだけ問題が拡大するのか想像もできないが、闇営業と呼ばれる仕事は多く、法律的・道義的な「線引き」を今ここでハッキリ確認しておかなければいけない。
まず、闇営業が反社会的勢力に関わるものなのか、それとも単に知り合いから頼まれて内緒で営業するものかで負う責任は大きく違う。
例えば、知人の結婚式の司会を引き受け、格安のギャラであれば、事務所に報告しなくてもいいと考える芸人がいてもおかしくはない。事務所側とすれば、契約違反で本人を叱りつけるところだが、これはタレントと事務所の揉め事であり、当事者間で解決すればいい。
では、営業先が反社会的勢力で金銭が手渡されていたとすればどうか。当然ながら、それと知って出掛けていくタレントは今はいないだろう。謹慎中の宮迫博之も同様だと考えられる。ふた昔くらい前にはヤクザ映画の主演級が暴力団の行事に参加するといった噂は耳にした。もう時効だから話すが、若山富三郎さんが東北の親分の襲名式に“見届け人”として出席したこともあった。