胃が不調なのに検査に異常なし…疑うべき病気はコレだ!
「“気のせい”は“機能性”と冗談で言うほど、理解を得られていないのがこの病気なのです」
(1)と(2)に当てはまり、病院を受診したのに一向に症状が改善されないようなら、機能性ディスペプシアとして前向きに治療してくれる医師を探すべき。消化器内科医であっても、だれもが胃の機能性疾患に精通しているとは限らない。
■症状の変化を見ながら最適な薬を探っていく
機能性ディスペプシアと診断されると、ヘリコバクター・ピロリ菌がいる場合は、まずピロリ菌の除菌治療が行われることが多い。
「専門家の間では、ピロリ菌がいる場合を機能性ディスペプシアとするか、ピロリ菌関連ディスペプシアとするかで意見が分かれています。しかし、どちらにしろ除菌後、14人に1人くらいは機能性ディスペプシアの症状が治まるので、まずは除菌から、となります」
除菌したが、数カ月たっても症状が改善されない、あるいは最初からピロリ菌がいないという場合は、ディスペプシア症状に応じた薬を使う。